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シェフでなくとも、自分が心を込めて作った料理に難クセを付けられたら、いい気はしないものだ。人間の器は “どれだけ批判を上手く受け止められるかによって測られる” と筆者は常に思っているが、これがナカナカ難しい。

以前、“Yelpで悪評を残した客とレストランオーナーが泥試合になった” とのニュースをお伝えしたことがあった。そこで今回は、「有名シェフ3人に、口コミサイト『Yelp』で付けられた1つ星コメントを読んでもらったらこうなった!!」という動画がオモシロいので紹介したい。自分の手料理に一度でもケチをつけられたことがある人なら、思わずうなずいてしまうに違いない!

・有名シェフに “1つ星コメント” を読んでもらったらこうなった!

シェフの修行を積んで自分のレストランを持つまでに、オーナーシェフは相当の苦労を重ねてきたはずだ。ゆえに、シェフが自分の料理テクニックと味に持つプライドとこだわりは、かなりのものだろう。そこで有名シェフ3人に、“Yelpユーザーが付けた1つ星コメントを読んでもらったらどうなるか?” という画期的な実験が行われた。

実験台になったのは、レストラン「The Playground」のオーナーシェフでMTV2の番組『Snack-Off』に出演しているジェイソン・クイン。そして、料理ネットワーク局の番組に出演している「TLT」のオーナー、ダニエル・シトコブ・シェムトブ、アイスクリーム店「Afters Ice Cream」のオーナーシェフ、スコット・ニエムだ。

・ジェイソンの場合は!?

まず最初に、思ったことをズゲズゲ言うタイプのジェイソンが受け取った、1つ星レビューを紹介しよう。

「シェフの性格と同じくらい料理も最悪だった!」
「メニューの内容を好きなように変更できなかった」
「ケツと同じぐらいひどいレストランだった」
「ミディアム・レアのハンバーガーしか出していないから行かなかった」
「Yelpでは厳しく批評してるけど、俺はフェアだと思う。1つ星!!」
「塩がかかり過ぎてるフライドポテトにケチャップはナシってか!? 驚き!」
「あまりにもヒドい場所だったから出て行った」
「テーブルが空いてなかったら食べなかった」

“そんなに気に食わないなら、とっとと出て行け!” と放送禁止用語まで発したジェイソンは、やってられない! とばかりに、コメントを読みながら目をグルりと一回転させていた。

・ダニエル編

では、喋り方からしてインテリな雰囲気が漂うダニエルの場合はどうだろうか!?

「料理以外は全てが素晴らしいレストランだった。料理はマジで最悪!」
「オーナーが入れている “俺が未来だ” っていうタトゥーだけどな。カリフォルニアには、奴のエゴが収まるほどの土地は残ってねえよ」
「味は悪くなかったけど値段が高すぎる!」
「ゼロ星を付けていいならゼロにするんだけどな」
「まだ食べていないけど、料理が出てくるまでが長すぎる!」
「インテリアは気に入った」
「ベジタリアンだからラム・チョップは食べない。たまにチキンは食べるけど、チキン料理がなかった」

“チキンを食うならベジタリアンって自称するなよ” と言いつつも、かなり落ち着いた様子で批判を受け止めてた様子のダニエル。

・スコットはどんな反応?

そして、アジア系のスコットは、見るからにしてシャイな印象だ。そんな彼が読んだ1つ星コメントは……

「値段が半額だったら2つ星にしてやる」
「行列が長すぎて話にならない」
「彼女が行きたいっていうから行っただけ。1つ星!」
「冷たいアイスクリームに揚げたてのドーナツなんて組合わせは、受け付けかねる」
「金のムダ!」
「土曜の夜7時半に40分待ちって普通なのか!?」
「夜9時に閉まるから1つ星にした」
「メニューがグルテンフリーじゃないから食べられない」

レビューを読んでいる間、居心地悪そうに顔を赤らめていたスコット。時々ため息をつきながら、納得いかない様子で首を横に振っていた。

レビューのなかには、料理を食べていないのに1つ星を付けているユーザーもいて、これはフェアではないだろう。自分が苦労して築き上げたものに対する批判は、受け入れ難いかもしれない。だが、ここはプロのシェフとしてグっとプライドを飲み込み、悪評を改善点としてバネにしてほしいと思う。

参照元:YouTube(英語)
執筆:Nekolas

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