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日本独特のエロ文化、それがAVの「モザイク」だ。普通のモザイクはもちろんのこと、モザイクの薄さを売りにした「薄消しモザイク」「デジタルモザイク(デジモ)」、ギリギリまで攻めた「ギリモザ」なんてのも存在する。

だが逆に、ありえないほどデッカくて雑で、大雑把なモザイクをたまに見かけるときもある。あれは一体なんなのか。なぜ、あんな萎えるモザイクが入ってしまうのだろうか。

・答えは簡単だ
その答えは至極簡単だ。要するに予算がないのである。ひとくちにモザイクといっても「質」があり、そのスジの巨匠が入れるモザイクは国宝レベルの出来栄えであるが、制作価格も極めて高い。その逆も然りなのだ。

・作品自体が安っぽい
思い出して欲しい。雑なモザイクが入っている作品は、作品自体も安っぽくはなかっただろうか? 女優の質も安っぽかったのではないだろうか? そんな作品に「匠の技を入れる必要はない」ということなのだ。企画モノや「乱交シリーズ」などがそれにあたるだろう。

・劣悪なモザイクは「一和音」
以前、どこかで「モザイクは楽譜のようなものだ」と書いた。良質なモザイクの作品は、楽譜の中に音符がギッシリ、音楽自体も複雑である。しかし劣悪なモザイクは「一和音」といった感じで実にシンプル。オーケストラか単独演奏かの違いといっても過言ではない。

・モザイク激動時代
ちなみに、ひとくちにモザイクといっても、実は「極めて薄い」時期が日本にはあった。2005年から2006年頃の作品だ。各社それぞれ限界までチャレンジしたが、とある一社が一線を超えた超薄消しモザイクを入れてしまい逮捕。これをきっかけに、薄モザイク時代は終焉を迎えたわけである。

執筆:GO
GOさんのシリーズコラム『あれは一体なんなのか。

▼これが雑なモザイク

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▼そこそこ薄いモザイク

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▼無修正

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