今年は「電子書籍元年」と言われているのだが、それを疑いたくなるような、衝撃の事実が判明した。講談社が出版する漫画雑誌「モーニング・ツー」のAndroid版のダウンロード数が、41号が18部、42号が20部。2号合わせても50部にも満たないのだ。この事実を同誌のTwitter公式アカウントが、「内部資料を流出させます」として明かしているのである。
同誌は毎月22日発売の月刊誌である。本家「モーニング」の増刊として扱われており、2008年9月発売の9号より、月刊化している。
今年1月にスマートフォン対応を開始し、iPhone、iPad、Android版をそれぞれ発行している。書店販売が390円であるのに対して、これらのスマートフォン版は190円と半額以下。同誌は他の漫画誌に先駆けて、早々と電子書籍分野の開拓に取り組んだのだが……。実はほとんど売れていないという事実が判明したのだ。Twitterの公式アカウントによると、
「【拡散希望】電子書籍元年の真実!? 内部資料流出させます。モーニング・ツーAndroid版のDL数。41号はdocomoソフトバンクの合計、18部、42号は20部。衝撃の少部数(笑)今日発売の43号はどうなる?」
と、わざわざ「拡散希望」として、この窮状を包み隠さずに報告しているのである。
これに対して、ネットユーザーからは、「出てるの知らなかった」、「プロモーション力に尽きるのでは?」、「電子書籍マジしんどい」などの声が上がっている。ちなみにこれに続く、発言によれば、わずかなダウンロード数ながら、黒字なのだとか。元手が安いために、50部未満でも損をしていないとのことである。
とはいえ、この数字はかなり衝撃的だ。今後、スマートフォンでの読者は本当に増えていくのか、疑問に思ってしまうのだが……。
参照元:Twitter morningtwo