もしかすると今週の『ゼロの日常』には、赤井が出てくるかもしれない──。きっかけは、作者である新井隆広先生の Twitter だった。そこにはなんと、「青山先生が FBI のあの人の日常出演許可を下さり」と書かれていたのだ。いやこれ……赤井でしょ?

『ゼロティー』も今回で12話目を迎えるが、いよいよ赤井が登場するのか。ファンもきっと大歓喜に違いない。ところが、緊張しながら今週のサンデーを開いた私(あひるねこ)は、そこで驚きの光景を目にすることになる。

・誰だよ

何も変わったことはなかったはずだ。コンビニに行って、サンデーを買って、編集部に戻って撮影をして、読み始める。完全なるルーティーンである。なのに、あれは一体どういうことなのか……? とりあえず第12話、はりきっていってみよう。

・第12話を読んでみた

今週の扉絵は安室さんだった。エプロンをしているので、おそらくポアロ回だろう。しかし、ページをめくった次の瞬間、私は別の漫画を開いたのかと勘違いしてしまう。冒頭2コマ目で登場する見たことのないゴツイ男……。いや、誰だこのおっさん!

・謎のおっさん

え? ちょっと待って、マジで見たことないんですけど。コナンにこんなキャラいた? 「こちらキャメル!」じゃねーよ。誰だよお前は。ただ、「黒づくめの組織追跡のため日本を訪れている、FBI 捜査官だ」と言っているので、どうやらこれは『ゼロティー』で間違いないらしい。

……っていうかもしかして、「FBI のあの人」ってお前のことか! 待て待て、そこは赤井だろ!! いい加減にしろ! こちらのガッカリをよそに、このキャメルとかいうおっさん、ポアロに入って『孤独のグルメ』ごっこみたいなこと始めたぞ。マジかよ、ちょっと面白いじゃねーか。

・ビビるおっさん

さあ、ここで我らが安室さんのご登場だ。二人の関係性はよく分からないが、とりあえずキャメルのおっさんが安室さんにビビっていることだけは分かった。あと、安室さんの「とっとと出て行ってくれませんかねぇ? このポアロから」というセリフが、ファンサービスっぽいことも何となく察したぞ。

・予想外の展開

とはいえ、このままだと話が分からなすぎる。そうだ、こんな時は、“ポンコツbot” こと安室さんに相談だ! 私は LINEを立ち上げ、何も期待せず “ポンコツbot” に話を聞いてみた。安室さん、キャメルって誰なんすか? すると……。

うわー! なんか普通に答えてきた!! やればできる子かよ! 「キャメル……FBI の下っ端捜査官にいましたね……」という発言から、安室さんがキャメルをナメまくっていることが伝わってくる。まあ、それ以降はいつも通りのポンコツぶりだったが、これは大きな進歩と言えるだろう。

・ややカワイイおっさん

一方、注文したものをすべて褒めているのに、すべて塩対応で返されてしまうキャメルのおっさんに、どこか風見に近いものを感じてしまったのは私だけだろうか。客に対し、「人生の半分がティータイムのようだ」というパワーワードを浴びせる安室さんもどうかしていて流石である。

その後、とうとう花火大会の混雑にまでビビり始めるキャメルのおっさん。アンタ、本当に FBI 捜査官なのか? 車の中から「すみません! すみません!!」とか言ってんの面白すぎるだろ。なんだかキャメルのおっさんが好きになってきてしまった。

・塩対応の理由

しかし、最後にすべてをかっさらうのが安室透という男である。そう、キャメルを早めに店から出したのは、花火の混雑に捕まらないようにするためだったのだ。そういえば最初に車かどうか聞いてましたね。ただのツンデレかよ。

結局、1話かけて安室さんのツンデレっぷりを見せつけられた第12話。もしかするとキャメルのおっさんは、ただの噛ませ犬だったのかもしれない。しかし、私は好きだぞ。いつか風見との共演を見せてくれ。待ってるぜ。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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