今週の私(あひるねこ)は気が楽だった。なぜなら『ゼロの日常』の作者である新井隆広先生の Twitterから、次回の『ゼロティー』に風見が出てくることがあらかじめ分かっていたからである。よかった、今週は記事が書きやすそうだ。

そしてやって来た水曜日。ページをめくった瞬間に、予感は確信へと変わることになる。あ、これ風見が出てくるとかの話じゃないわ。風見回だわ。そう、この連載を執筆するにあたり、もっとも書きやすいメガネの中のメガネこと風見、堂々の主役回である。よくやった。

・売り切れ寸前

いつものように編集部近くのコンビニに行くと、少年サンデーが残り1冊という状態になっていて驚いた。危ねーッ! しかし、マガジンはたくさん積んであるのになぜサンデーだけ……こ、これは! 表紙にドドンと載っていたのは、なんと我らが安室さんだったのだ!! そうか、そういうことか。

しかも、表紙だけでなく巻頭カラーまで『ゼロティー』ときている。さすが安室さん、いま日本で一番女にモテる男は人気もケタ違いだな。それでは第11話、はりきっていってみよう。

・第11話を読んでみた

バーでお酒を注文する安室さんと風見。いきなりで申し訳ないが、ここで引っかかることが。なぜ安室さんは、ライウイスキーを頼んだ風見を睨んだのだろう? え、これ常識なの? すんません、マジで分かりませぬ……。

自分が「コナンを数年間見ていない男」だったことを久々に再確認したが、困った時は安室さんに相談だ。いつものように LINEで理由を聞いてみることに。安室さん、なぜライウイスキーで怒ったんですか? すると……。

はい、今日も「ん? 何してるんだい?」いただきました! 何回言うんすか、そのセリフ。あなたもぶれませんね。ただまあ、どうせ赤井だろ。と思いつつ、今度は「ライ」とだけ送ってみた。すると、まさかの答えが返ってきたのである。

・初めて知る事実

なに!? つまり「ライ」ってのは赤井秀一のことで、赤井は FBI捜査官で、「スコッチ」という男を自決させたということ? マジかよこの男……めっちゃネタバレしてきたんだが。さっきまでワケの分からないことばっか言っていたのに、急にいろんな情報ブチこんでくるやん。

・社会人殺し

さらにこの後、風見に対して安室さんが繰り出した要求が、なかなかの難易度なので注目である。安室さんは風見に対し、以下のようなことを言うのだ。

「今日は君のお祝いなので無礼講だ。自分は上司だが、君より一つ年下なんだから敬語は使うな。呼び捨てにしろ」

無茶ぶりがすぎる。こんなん言われたら固まるわ。だが、いくら年下といえ、上司と飲みに行ってバーボンをストレートで頼む風見も相当にキテいるとしか言いようがない。泥酔する気満々ですやん。持ち帰られたい女子か。いや、おかわりすんな!

・ヒロイン確定

イケメンで女にモテる年下上司に使われまくる……。風見もいろいろ溜まっていたんだろう。その気持ちを思うとやや泣けてくる。だが、呼び捨てにしたことをキレられたと思ったくらいで泣くなや。

「呼び捨てでいいって言ったのにっ……!!!」じゃないよ。言っとくけど、年齢的にはまあまあおっさんやぞ。しかし、私はその姿を見て確信を深めた。メインヒロインはやはり風見であると。風見以外には務まらないと。

・間違えた男

呼び捨てにしろと言われ、いざ呼び捨てにしたらキレられたと思い泣くも、実はそうではなく、自分が助けられたことを知って感激する……。ちょろすぎだろ、ちょろインかよ。もしかすると風見は、子供の頃から真面目キャラでモテない青春を送ったのかもしれないな。その結果、キャバ嬢ではなく安室さんにハマってしまったと。道間違えすぎワロタ。

・おそらく正解

私は第5話の記事において「ヒロインは風見説」を提唱した。そして今週号、ついにそれが正しかったことが証明されたのである。本編でもそういうキャラなのかどうかは甚だ疑問だが、『ゼロティー』ではぜひその路線で頑張っていただきたい。それではまた来週。さようなら。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
★続きはこちら →「第12話」編

▼おまけ。ウィキペディアかよ

▼新井隆広先生の Twitter