今から2年前の2015年に、東京・代々木のあるお店を紹介したところ、ネット上で大きな話題となった。そのお店はサービスメニューとしてぶりを1貫10円で提供している。10貫食っても100円!! という驚きの安さが売りのお店だった。

残念なことにこのお店を紹介しようにも、何と言っていいのかわからない。だって名前がないんだもんッ! そのお店(通称『名前のない寿司屋』)が、何と新宿・歌舞伎町に移転したことが判明!! さっそく行ってみると、やっぱりぶりが1貫10円! 10貫食べても100円だったーーッ!!

・代々木のお店は、食堂とつながっていた

お店は元々JR代々木駅から徒歩1分のところにあった。きぬちゃん食堂というお店と、中がつながっていて、寿司を食べながら食堂のメニューも注文できたりする、ちょっと変わった寿司屋だったのである。

ところが最近になって、この寿司屋に異変! 当サイトの読者のタレコミにより、移転することがわかった。お店の貼り紙にはこう書いてある。

「店舗移転のお知らせ! 名前のない寿司屋は8月4日より下記店舗へ移転致します」

・「名前がない寿司屋」の正式名称は……

ナニ!? 歌舞伎町に移転するだと! 格安価格が売りだったんだけど、歌舞伎町なんかでその価格でやっていけるのか? それにも増して、気になるのは店の名前だ。

「名前のない寿司屋」って正式名称だったのかよ!!

まあとにかく、2017年8月4日から歌舞伎町のド真ん中にある、新宿東宝ビルのすぐそばに移転するらしいので、その日に行ってみた。

・歌舞伎町でも激安

行ってみると、店前にある看板には、以前と同じ内容のメニューが! 「本日の超特価 ぶり1貫10円」の文字。ここでもやっていくのか、あの衝撃的な激安価格で。店の先行きがちょっと心配……。

新しいお店は、前よりずっと立派! とはいっても、以前は店の体を成していなかったので、やっと普通になったと言った方がいいかも。

・ドリンク注文は必須

さて、ぶりを頼む前に、ドリンクを注文。1貫10円のぶりは超サービスメニューなので、必ずドリンクを注文しなければいけない。ウーロン茶を頼むと一緒にお通しが出てきた。

壁のメニューを見ると、相変わらずクソ安い。いかが1貫80円、げそが1貫50円。えんがわ1貫100円、シメサバ・シメサンマともに1貫140円だ。

・寿司を食っている満足感

まずはぶりを10貫頼む。これでも100円! マジで安いッ!!

以前のお店でも同じように思ったが、安すぎて申し訳ない気持ちになる。10貫も握ってもらっているのに、売上はたったの100円だなんて。

10貫100円の寿司にクオリティを求める気は、サラサラない。寿司を食っているその満足感が得られるだけで十分だ。さらりと10貫食べたところで、いか・げそを2貫ずつ頼んだ。

・グループの店舗が空いて

これらを立ち食いらしくサッとつまんでお店を後にした。店にいる間に、移転の経緯をお店の人に尋ねると、歌舞伎町のこの店舗は、元々グループ店が入っていたそうだ。そのお店が移転したので、それを機に名前のない寿司屋を代々木からこの歌舞伎町に移すことになったのだとか。

代々木より広くなって、より店らしくなって、本当に良かったと思う。

・名前をつけないのか?

ちなみに「名前のない寿司屋ですけど、名前つけないんですか?」と尋ねると……。

「以前は考えていたんですけど、今は『名前のない寿司屋』で定着したから、これでいいかなと」

とのことだった。『名前のない寿司屋』が名前になったという訳だ。ということで、ここは今後も名前のない寿司屋のままである。歌舞伎町を訪ねたときは、フラリと立ち寄って、軽く激安寿司をつまむのがいいだろう。

・今回訪問した店舗の情報

店名 名前のない寿司屋
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-12
営業時間 17時頃から

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼表の看板が目印(倒れていることもある)