アイスは溶ける! これは当たり前のことだ。ある意味、自然の摂理と言ってもいいだろう。そんな当たり前のことに挑戦するアイス屋が登場した!!

そのお店「金座和(かなざわ)アイス」は、時間が経っても溶けないアイスを販売しているという。そんなことができるのか!? 東京・原宿に金座和アイスの新しいお店がオープンしたので、さっそくアイスを買いに行って、室内に3時間放置してみたぞ! その結果ッ!!

・7月3日に原宿にオープン

お店は原宿の竹下通りに2017年7月3日にオープンした。看板を見ると、たしかに「溶けない? アイスクリーム」と書かれている。本当に溶けないのか? もしも溶けないとしたら、それはアイスではないはず……。

メニューを見ると、アイスはくまもん型やハート型など全5種類あり、価格はどれも500円だ。1つオーダーすると、ソースのトッピング(プラス50円〜)を選ぶことができる。100円で金箔パックをトッピングすることも可能だ。ためしに福梅風アイス(イチゴ)をイチゴソーストッピングで注文。店内で食べることに。

・カチカチなのか?

これが溶けないアイスか。溶けないということは、カチカチに凍っているとか? それとも、ゼラチン状の何かが入っているのか? 実際に食べてみると……。

市販の他のアイスと変わらない食感。特に何か大きな違いは感じられない。強いていえば、他の商品よりも、柔らかい甘さを感じるのだが。これが本当に溶けないアイスなのか?

お店のホームページを見てみると、イチゴのポリフェノールを使って、溶けない製法を実現したのだとか。しかも、天然素材しか使用していないという。そんなことができるのか!? これはまさしく未知のアイスだ。

・アイスを持ち帰って検証

本当に溶けないのか? いや、さすがに溶けるだろう。一体どれだけの時間放置したら溶けるのか? その真相を確かめるために、1つ購入して持ち帰った。お店で持ち帰りをお願いすると、容器に入れて保冷材まで付けてくれる。そもそも惣菜を入れるような容器で、持ち帰って来れること自体が驚きでもある……。

さて、検証をするために机の上にアイスを置き、その横にデジタル時計をセット。

放置している様子をiPhoneで撮影することにした。

はたして、くまもんはくまもんのままで居続けられるのか!?

■開始から約30分

普通のアイスなら、常温で30分ももたない、絶対溶けているのだが……。

おお! そんなに溶けてない。ほとんど変わっていないように見える!

■開始から約1時間

1時間もの間、アイスを放置する日が来るとは。さすがに溶けていると思ったら……。

溶けてない! くまもん、ちょっとポッチャリとした感じだけど、形は維持されている。

■開始から約2時間

さすがにもうダメだろ。すでにアイスの域を超えている。ドロドロになっているはずが……。

ドロドロになってない! くまもんはすでにトトロになっているけど、やっぱり形は保たれている。

■開始から約3時間

もはや神をも恐れに3時間の大台。ここまで十分にやった。ドロドロに溶けてても仕方がないだろう。と思ったら……。

マジかよ! 顔とかそのまま。身体がズルズルなのに笑っているその様が不気味なくらいだ。身体はすでにトトロを超えて、ぬりかべになってはいるけど……。

持ち上げることができるかどうか、確かめようと思ったのだが、ムリだった。

・溶けるけど型崩れしない

最終的に3時間溶けないか? と言われたら、溶ける。1時間くらいで溶けていると認めざるを得ないだろう。ただ、このアイスは型崩れしないという点でスゴイ。ちなみに溶けたアイスを食べてみると、かすかにひんやりとしていた。

今までにないまったく新しい、溶けにくい金座和アイス。一度食べてみてはいかがだろうか?

・今回訪問した店舗の情報

店名 金座和アイス 原宿竹下通り店
住所 東京都渋谷区神宮前1-7-3
営業時間 10:00~20:00

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本, 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目7−3