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一昔前はお堅いイメージのあった地方自治体も、最近ではめっきりくだけた印象がある。温泉でシンクロするPR動画を公開した大分県や、ふるさと納税の返礼品にアニメ『ヤマノススメ』のオリジナルグッズを加えた埼玉県飯能市など、「人は世につれ世は人につれ」という感じ。

そんな中、岐阜県大垣市がHPでアニメ映画『聲(こえ)の形』のオリジナルアイテムを発表したのだが……これはアニメ好きには難易度高すぎィィィイイイ!

・『聲の形』の聖地

マガジンで連載されていたマンガ『聲の形』を元に、京都アニメーションが制作したこの映画。聴覚の障害の少女・硝子と、健常者の主人公・将也が何度もすれ違いながら心を通わせていく物語は、手塚治虫文化賞を始め、様々な賞を受賞。映画も興行収入21億円を突破するなど大ヒットを記録した。

実は、この作品の舞台となっているのが岐阜県大垣市。言わば「聖地」である。そこで、上述したオリジナルアイテムの登場となったようだ。気になるそのアイテムとは婚姻届と出生届。

・粋な計らい

岐阜県大垣市のHPを見てみると、『聲の形』のキャラクターたちがあしらわれたデザインに、2人の青春物語がフラッシュバックする。恋愛的な要素も大きい物語だけに、婚姻届というのが非常にロマンチックだ。34歳にして彼女のいない私(中澤)だが、いつかこれをもらいに行く日が来ればいいなあ……。

このアイテムについて、週5で秋葉原に通うアニメ好きのA君(30代男性)に話を聞いてみたところ、意外な反応が返ってきた。

・難易度が高すぎる

A君「このグッズは難易度高すぎでござるよ……」

──相手がいないってこと? でも、もらうことくらいはできるでしょ

A君「それは浮気でござる

──は?

A君「拙者はすでに、島風ちゃん(艦これのキャラ)と結婚しているので、婚姻届なんてもらえないでござる」

──ちょっと何言ってるかわからなかったのだが、とりあえずA君にはハードルが高いらしいということだけは理解した。A君に幸あれ。それはともかく、『聲の形』ファンであればもらいに行った時、色んな感動がありそうなこのアイテム。硝子と将也のストーリーの続きを紡ぐのはあなたかもしれない。

参照元:岐阜県大垣市
執筆:中澤星児

▼『聲の形』PV