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今期のアニメが次々と最終話を迎える傍ら(かたわら)、来期アニメの情報がほぼ出揃い始めている。この時期、毎週楽しみにしていたアニメが終わってしまう寂しさと同時に芽生えてくるのが、来期アニメへの期待。来期はどういった演出やストーリーが私(中澤)を待っているのか……胸がドキドキだ。

そんな期待の2015秋アニメの中でも、特撮・ヒーロー好きは要チェックなアニメが『コンクリート・レボルティオ』である。

ヒーロー達が政府に管理されている世界

物語の舞台は、戦後20余年、高度成長によって発展する日本。そこには多くの超人達が存在し、明に暗に活動をしている。そして、それぞれの超人達と敵対する悪の組織もまた暗躍しているという設定だ。

そんな状況の中、日本政府は秩序を確保し超人を管理するための機関「超人課」を設立。主人公の人吉爾朗(ひとよしじろう)は、その超人課に所属し超人の登録と保護を任務としていた……という、単なるヒーローものとは言い切れない、「絶妙なリアル」が織り込まれている。

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・ヒーローものっぽくない

舞台設定を見て「こんなの俺の知ってるヒーローじゃない」と言う人もいるかもしれない。おそらく多くの人が子供の頃にテレビで見た “ヒーロー” は、“一人もしくは一組で悪の組織全体と戦っていた” からだ。

・ヒーローの光と影

ヒーロー。その姿は、かっこ良さと同時に孤高の寂しさも漂わせていた。悪の親玉を倒してしまうとヒーローにはもう会えない。どこかに消えてしまうから。いつしか私は特撮ヒーローの完璧さにとてつもない寂しさを感じるようになっていった

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・社会の価値観と正義

なぜヒーローは孤高で完璧でなければいけなかったのか? それはおそらく、そうしないとヒーローっぽくないからだ。かっこよく、一人で全てを解決できるスーパーマン。それが当時求められたヒーロー像だった。
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しかし、この悩み多き時代、そんなスーパーマンがいないことくらいみんなが知っている。ならば、現代におけるヒーロー像とは何か? 私はこの作品が提示してくれるのではないかと期待している。

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・第一話は要チェック

ここまで語ってきたが、ぶっちゃけ面白いかどうかは全く分からない。オリジナルアニメで原作が世に出ていないからだ。当たるも八卦当たらぬも八卦。だから是非、あなたの目で見て判断してもらいたい。

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なお、この作品の脚本家の會川 昇(あいかわ しょう)さんは、日本の有名特撮ヒーロー物全てに関わっている稀有(けう)な脚本家のため、そういった意味でも内容の濃いものになるのではないかと期待している。特撮ヒーロー好きはもちろん、アニメ好きも要チェックだ!

参照元:『コンクリート・レボルティオ』公式HP
執筆:中澤星児
Photo:RocketNews24.

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