BBC

「人肉を食べる」と聞くと、思わず、映画『羊たちの沈黙』に登場するハンニバル・レクター博士を想像してしまい、とにかく、倫理に反するタブー感をぬぐうことが出来ない。

ところが、なかには「一体、人肉ってどんな味がするのだろう!?」といった好奇心を抑えられない人がいるようで、英BBCの番組が、人肉の味を科学的に分析して再現してしまったのである! その肉で料理したハンバーガーの味は、いかほどのものだったのだろうか!?

・人肉ってどんな味なの!?

人肉の味を科学的に分析して再現してしまった番組は、BBC局の『Brit Lab』だ。人々の好奇心や疑問に対する答えを探求していく科学番組で、司会者のグレッグ・フットさんが、自分の肉を採取して実験を行うことになった。

いくら自分の肉体であっても、人肉を食べるのは法律で禁止されているそう。そこで、精密に人肉をデータ解析することで、より本物の味に近付けようという訳だ。

・調理した人肉の匂いから味を再現することに!

まずグレッグさんは、研究室で採取した自分の太腿の筋肉に火を通して調理し、分析機にかけて匂いを調査した。というのも、食べ物の味は80パーセントが香りで成り立っているためだ。「鼻をつまんでバナナを食べたら、バナナの味がしない」というのも、それが理由である。

グレッグさんが調理された自分の筋肉の香りをかぐと、「いい匂いだ。すごい肉の香りがして、豚や鶏よりもキツいな。牛肉というか、ビールで煮込んだビーフシチューみたいな香りがする」とコメント。

次に、分析した匂いを味に再現するため科学者と話し合い、人肉に近い香りを求めて、赤身の肉を中心に羊や豚、牛肉を混ぜ合わせて試行錯誤を繰り返すこととなった。

・人肉バーガーのお味はいかほどに!?

その結果、グレッグさんは、羊と豚の肉をミンチにした組合わせが、最も人間の筋肉の香りに近いと判断。そして、そのコンビネーションで作ったパテを調理し、バンズに挟んでハンバーガーにしたら……!?

ガブリとバーガーに食らいついた彼は、「美味しい!! 牛肉っぽくて羊肉の味もするし、人肉ってこんな味がするのか。かなりウマいよ!」と感想を漏らしていた。

以前に、人から採取したお尻の肉を調理して、食べてしまったオランダのテレビ番組が物議を醸したことがあった。人肉といっても、筋肉と脂肪分が多いお尻とでは、かなり味が異なるに違いない。

参照元:YouTubeMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼人肉の味を科学的に分析して再現したらこうなった!!