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“バスプロ” なるプロが存在するほど人気が高い、バスフィッシング。バスフィッシャーたちが狙う獲物はもちろん「ブラックバス」である。日本に持ち込まれたのは1925年というが、そのハンパない生命力で今では日本中の池や湖でその存在が確認されている。

一般的には、あくまで釣るための魚で、食用のイメージはないブラックバスだが、果たしてどんな味がするのだろう……? というわけで、ブラックバス丼をレギュラーメニューとして提供している、滋賀県立琵琶湖博物館内の『にほのうみ』まで足を運んでみたのでご覧いただきたい。

・淡水魚のイメージ

ブラックバスに限らず、淡水魚の多くは「そもそもウマくない」「泥臭い」「食用じゃない」というイメージがある。ましてや、雑食でどう猛そうなブラックバスには「てか、食えるの?」と思っている人が多いことだろう。

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今回訪れた日本一大きな湖・琵琶湖は長年、ブラックバスやブルーギルなどの外来種の被害に悩まされているという。外来魚を少しでも減らす試みとして「釣った外来魚はリリースしない」というルールを設置したり、「実は美味しいんだよ」ということを積極的にアピールしているのだ。

・琵琶湖博物館で食べられる

正直、「ブラックバスって美味しいんだよ☆」と言われても食欲は全くわかなかったが、ものは試しで食べてみようじゃないか! 琵琶湖博物館内の『にほのうみ』のメニューを見てみると、確かに「バス天丼」の名が、ごくごく自然に刻まれていた……。なお、価格は1人前880円である。

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やってきたバス天丼は、いわゆる普通の天丼にしか見えない。カラッと揚がった天ぷらはいかにもウマそうで、食欲メーターはグングン上昇する……が、マジでブラックバスって大丈夫かよ! 覚悟を決めて一口食べてみると……。

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・その味は……

ハウ! ウンマァァァァアアアアーーー!! その口当たりは完全に上品で、肉厚な白身魚。スズキやヒラメにかなり近い。泥臭さのカケラもなく、適度に脂ものっている。こ、これは……! 「まあ食える」ではなく、食うためにバス釣りを始めたいレベルのウマさだと言っていいでしょう!!

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店の人によると、そもそもブラックバス自体も美味しいのだが、こちらではオリジナルハーブ塩を使用した独自の調理法でブラックバス料理を手掛けているため、なおさら美味しくいただけるのだという。なる……ほど。とにもかくにも、バス天丼はバリウマなことが判明した。

調べてみると皮の部分に悪臭はあるものの、身は淡白で美味とされているから、興味がある人は調理してみてもいいだろう。マジでウマいから、釣りあげたらリリースせずにガンガン食べることをオススメするぞ!

参考リンク:滋賀県立 琵琶湖博物館
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼こちら、滋賀県立琵琶湖博物館。
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▼博物館の中にある、『にほのうみ』でバス天丼が食べられるぞ。
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▼マジであった。
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▼こちらがバス天丼。見た目は普通の天丼である。
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▼これがウマい! スズキやヒラメのような味で、泥臭さは全くない!!
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▼皮に悪臭はあるらしいが、ブラックバスを釣ったら調理しても余裕で食べられるぞ!
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