ラグビーのルールがよくわからないという人は多いかもしれない。しかし、2015年7月12日に行われたナショナルラグビーリーグの試合で、誰が見てもスゴさのわかる驚愕プレーが飛び出した。
それは、第18節・ニュージーランド・ウォリアーズ (黒)vs メルボルン・ストーム(白)の試合でのこと。16−8のスコアで迎えた57分、ウォリアーズはまるでサーカスのような連携で、観客を魅了したのである!
・美しい連携プレー
動画「Nathan Friend back-flip pass sets up amazing try (Warriors vs Storm)」では、トライまでの美しい連携を確認できる。大きく相手陣内へ入ったウォリアーズは、キックを選択。そしてここからがスゴかった。というのも、頭上に高く上がったボールを味方がキャッチすると……
なんとその選手は、後方にクルッと宙返りしながら捨て身のパスを繰り出すのである! しかもそれだけではない。プレーは続き、そのパスを受けた選手もトリッキーな背面パスで仲間へ。繋ぎに繋いで、大外ギリギリの位置へのトライに結びつけてしまうのだからスゴすぎるぞ!
・信頼関係が生んだトライ
まさに阿吽の呼吸。仲間を信頼しているからこそできるプレーであり、その様子から「彼ならここに走ってくれる」という気持ちが伝わってくる。これは “仲間を信頼していないと絶対に生まれないトライ” といっていいだろう。
激しいボディーコンタクトがラグビーの醍醐味だが、自分が犠牲になりつつ味方を生かすのも魅力のひとつ。それもわかる芸術的トライだ。なお、このトライで差を広げたウォリアーズは、28−14で勝利。相手にとっては、得点以上にダメージを受けるトライだったに違いない。