2019年10月19日から始まるラグビーW杯の決勝トーナメント。プールAの最終戦、宿敵のスコットランドを下して史上初のベスト8に進出した日本代表は、4強をかけてスプリングボクスこと南アフリカと激突する。果たして新しい歴史の扉をさらにこじ開けることはできるのか。

今から試合開始が待ちきれないが、ここで「ラグビーワールドカップ公式チャンネル Rugby World Cup Official」が泣ける動画を公開していたのでお伝えしておきたい。タイトルは「日本代表が8強へ…みんなが待っていた舞台」である。

・感動のスコットランド戦

動画の再生時間はおよそ5分半。運命のスコットランド戦を迎える前からノーサイドの歓喜の瞬間までという構成なのだが、会場、パブリックビューイングなどの映像、そして試合で戦う選手たちを見ていると興奮が蘇ってくるかのようだ。

まず帰化した選手も含めた全員で『君が代』を歌うシーンに胸を打たれるが、動画の本編はそこから。キックオフすると、日本代表と国内は天国と地獄を行き来。おそらく、先制トライを奪われてイヤなイメージを持った人も少なくないだろう。

しかし、ご存じのように日本代表は逆転に成功。トライを重ねて勝利を手繰り寄せていった。中でもチームに勢いをつけたのは福岡選手から松島選手に繋いだ1本。両ウイングの絆を感じるトライを見ると……おぉ、もう……泣いてしまう!!

・鳥肌のノーサイド

その後もジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチのもとで磨き上げてきた「オフロードパス」でリードを広げ、前半を折り返す。後半に入ってスコットランドの猛追を受けるも、1つ1つ魂のこもったプレーで跳ね返す日本。そして神にも祈るような気持ちで訪れた歓喜の瞬間……

ノーサイドの時間までカウントダウンが始まると、勝利で歴史に新しい1ページを刻んだ瞬間は何度見ても心を揺さぶられる。世間が一体となってラグビー日本代表を応援する──かつてこのような光景があっただろうか。改めてラグビーは素晴らしいスポーツだと思うし、そのことを多くの人に知ってもらえた一戦だった。

・みんなが1つに

誰も僕らが勝つとは思っていなかった。勝つと信じていたのは僕らだけ──2戦目のアイルランドとの試合後にスタンドオフの田村選手はこう発言した。4年前、五郎丸フィーバーで沸くも再び冬の時代に突入した日本ラグビー。自国開催で予選敗退することは氷河期に入るようなものなので、プレッシャーは相当なものだっただろう。

ただ、今は違うし、スコットランド戦ではみんなが1つになって日本の勝利を願った。奇しくも次戦の南アフリカは4年前のフィーバーのきっかけになった国。決勝トーナメントは未知の領域であるものの、今の日本なら国全体で強固なスクラムを組める。試合は20日の19時15分から。歴史を作った男たちのさらなる挑戦を応援しよう。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼泣ける……

▼スコットランド戦のハイライト