もう奇跡とは言わせない──9月28日、ラグビー日本代表は格上のアイルランド代表を19−12で撃破。スポーツ史上最大の番狂わせと言われた南アフリカ戦の勝利から4年、またしても日本のラグビーは世界に衝撃を与えた。

初の決勝トーナメント進出へ大きく道が開ける大金星。いまだ興奮がさめやらないが、ラグビーワールドカップ公式チャンネル(Rugby World Cup Official)がYouTubeに興味深い映像を公開しているのでお伝えしておきたい。なんと360度視点カメラで福岡堅樹選手が逆転トライした瞬間をとらえているのだ。

・逆転トライのシーン

後半18分、敵陣深いところでのスクラムから攻撃を重ねてジリジリとアイルランドのゴールラインに迫った日本代表。最後は数的優位からトライに繋げたが、360度視点映像では他にないシーンをとらえていた。そう、福岡選手にラストパスが渡る直前である。

よく見てみると、自分を犠牲にして素早くパスを回したラファエレ ティモシー選手は一連のプレーの中で外にいる福岡選手をまったく見ていない。これは練習を積み重ねることはもちろん、お互いの意思疎通なしではできないプレー。つまり、仲間を信頼していないと出せないパスなのだ。

また、カメラと選手たちの距離が近いので迫力も凄まじい。なんとしてでもトライを阻止したいアイルランドのディフェンス陣、それをクイックパスで切り裂く瞬間は何度見ても鳥肌ものだ。そして視線を観客席に移すと凄まじい熱気に包まれているのがよく分かるので、ぜひ360度見渡してみてほしい。

・日本代表の次戦

現在、開幕2連勝で勝ち点9としている日本代表は10月5日(19時45分キックオフ)にサモア代表と対戦する。4年前はあと一歩のところで逃した新しい歴史の扉、自国開催で開かれる瞬間を楽しみに待ちたい。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼熱気がスゴい!!

▼こちらはスクラムからトライまでの一部始終