アートという言葉とバッタリ直面すると、「小難しそう……」と反射的に思ってしまいそうだ。しかし今回ご紹介する作品群を見ると、「そうじゃないんだ」ということがとてもよく分かる。
ピーナッツに卵、物差し、トイレットペーパーの芯などが、人間のように振る舞い、一つの人間ドラマを描いているこの作品たち。擬人化された物たちの姿は、どこかおマヌケでありながら、ナカナカ大変そうだ。
アーティストであるテリー・ボーダーさんが発表する「Bent Objects」シリーズ。彼が使うのは、食べ物と日常用品、そしてユーモアだ。例えば、筋トレに励む小さな氷。彼(?)の目の前には、沈み行くタイタニック号のポスターと「夢を描けば、かなう」と書かれた文字が……。そう、この氷は、タイタニック号を沈ませた巨大氷山を目指しているのだ。
他にも、ローストチキンの前に立ちすくむ1個の卵。その卵の手には、「お母さんへ」と書かれた手紙が握られている……。また、ヨガをするプレッツェルたちの姿なんかも。確かに、クルッと丸まってるプレッツェルってヨガっぽい姿をしているっけ。
そんなボーダーさんの作品たちを見ていると、「アイディアは日常生活の中に転がっている」ということがとてもよく分かる。これまでにもボーターさんは、数冊作品集を発表しているので、気になる人は要チェックだ!
参照元:Facebook、Terry Border、Amazon.com(英語)
執筆:小千谷サチ
▼さあクリームもつけたし、1つになりましょう
▼壊れやすい卵の壊れやすいハート
▼ピラミッドを発掘する考古学者とミイラ 後ろの壁画に描かれた「お尻」などにもご注目!
▼ “探し人” の張り紙を貼るオレオ しかし、探しているオレオはミルクにつけられて、すでに食べられてしまったようだ
▼自分の鍵をなくしちゃった?
▼ヨガをするプレッツェルたち
▼ローストチキンの前に立ちすくむ卵 その手には「お母さんへ」と書かれた手紙が……
▼チョコレートは人気者
▼筋トレに励む氷が目指すのは「タイタニック号」を沈ませた巨大氷山
▼たき火にマシュマロをかざして食べるのって美味しいけど……
▼ものさしの子供の成長記録
▼殺し合うピーナッツたち……
▼テリー・ボーダーさんの作品集