猛暑が続くなか、夏の電力不足が懸念されている。7月1日、政府は節電ポータルサイト「節電.go.jp」を公開し、家庭でも削減率15パーセントを目標に、節電を呼びかけている。

そんななか自民党の河野太郎氏が、興味深い数値を公開している。河野氏によれば、毎日公表される電力使用率は、東京電力管内のその日の供給量に基づいており、これを仮に最大電力量に置き換えると、まだ余力があるという。

さらに7月に入って、再稼動を始める発電所もあるため、ひっ迫した状況であるとは言え、約10パーセント前後の余力があると考えてよさそうだ。

河野氏が6月30日に、自身のブログに公開した内容によると、たとえば6月29日に推定使用電力率93パーセントと報じられたのだが、最大電力量5500万キロワットで換算した場合に、83パーセントの使用率ということになる。

日々発表される値は、その日の供給量に準じるため、最近では品川と袖ヶ浦の発電所が点検停止していた影響で、他の日よりも使用率が高くなったと指摘している。

7月2日には鹿島の発電所が修理を終了し60万キロワット、7月上旬には川崎の発電所が修理を終了。そのほかにも横須賀、常盤、広野の発電所が再稼動を始める見込みだ。

ひっ迫した状況は変わりないのだが、日々発表されている数値よりも、幾分余力があると考えて良いだろう。とはいえ、小さな積み重ねが大きな力になる。できることから、少しずつ節電を心がけたいものだ。

参照元:河野太郎公式ブログ「ごまめの歯ぎしり」