吉野家の厚切り豚角煮定食で角煮に目覚めた人は多いと思う。トロけるような味はもちろん、極厚肉の絵力の強さもSNS時代にマッチしている。その見た目と満足度の一致がレギュラーメニュー化されるほどの人気の一因ではないだろうか。角煮にはムーブメントを起こす可能性がある。

実は3年前から角煮丼に注目していた私(中澤)。話題の角煮丼を確認することを密かにライフワークとしていたのだが、フラッと通りかかった大阪天王寺の地下で、それら名店に勝るとも劣らないくらい仕上がっている角煮丼に出会った。見える! 角煮丼ブームが到来する未来が!!

・ポイント

私が角煮丼の店を判断する時、最も重要視する要素は、角煮のデカさだ。わざわざ角煮丼のために店に行くのだから、エンドレス角煮という至福のひと時を味わいたい。目指しているのは満足の向こう側。それを実現するにはまずサイズ感が必要なのだ。

さらに、分厚く大きいからこそ、溶けるような柔らかさがあってほしい。箸を差し込んだだけで、トロトロトロッと裂けていく抵抗の無さ。角煮は飲み物とでも言うべきトロけ方があるからこそ、楽園は楽園たりえるのである。

・大阪とんかつ

上記2つのポイントから角煮丼を見ると、名店と言えるのが東京高田馬場『くろしろ』と埼玉県入間市の『もつ煮込みみつ子食堂』だ。

いずれもその角煮の迫力について以前の記事にてお伝えしているが、今回大阪で出会った角煮丼はトップ2に勝るとも劣らないくらい仕上がっていた。その店とは……

『大阪とんかつ 阿倍野Hoop店』である。天王寺のファッションビル・阿倍野Hoopの地下1階のフードコートにあったこの店。旧店名は『ちよ松』で、名物だった日本一分厚いかつ丼と言われる「5センチかつ丼」も引き継いでいる。スタッフさんいわく名前が変わっただけらしい。軒に元ちよ松の記載もある。


・立体感

実はこのかつ丼が気になって様子を見に通りかかったんだけど、現地に来てみると角煮丼も凄かったのだ。丼にフタをするほどの豚バラ肉の塊はなんと400g。かつ丼に負けず劣らず迫力を感じる。そこで現場の判断で角煮丼を確認してみたところ……

圧巻の肉塊っぷり。角煮が大きすぎてぐるっと巻かれるように収められている様子は、今にも丼を飛び出してきそうな立体感がある。吉野家の角煮は200g弱という見方が支配的であるため、吉野家の2倍以上の角煮ということになるが、視覚的なインパクトも圧倒的だ。


・ブームの兆し

そして、その分厚さでありながら、スッと箸が入り肉が裂ける。そのまま口に運ぶと、口の中で至福の味が爆発した。甘み強めの味付けが肉の旨みと脂の甘みとハーモニーを奏で、トロけるようである。肉塊力だけじゃなく、味も仕上がっている! 天王寺の地下に角煮パラダイスを見た!!

大阪の地下でこんな極厚角煮丼が育っていようとは。『くろしろ』『もつ煮込みみつ子食堂』の双璧に割って入る『大阪とんかつ』。東京、埼玉、そして大阪と極厚角煮丼の人気が水面下でじわじわと波及しているように感じられた。

そんなブームの兆しを感じた角煮丼の名前は「とろける笑顔の角煮丼(税込1750円)」。トロける至福の角煮を味わいたい人は行ってみてくれ。

・今回紹介した店舗の情報

店名 大阪とんかつ 阿倍野Hoop店
住所 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目2−30 阿倍野Hoop B1F
営業時間 11:00~23:00
定休日 阿倍野Hoopの定休日に準ずる

参考リンク:大阪とんかつ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼メニューの方向性が過剰系で目移りしてしまう

▼それでいて角煮丼は味のバランスが良いのが良かった