
秋の味覚の代表格といえば、芋、栗、かぼちゃ。カフェチェーン各社も、毎年これらを主役にしたメニューを数多く展開している。
だけれども、上島珈琲店はひと味違う。何を思ったのか、2026年9月24日から期間限定で投入してきたのは「バジルミルク珈琲」。いやいや、あまりにも独自路線がすぎるでしょ!
パスタやピザなどの相棒として定番のバジルを、なんでコーヒーに合わせようと思ったのか。この困惑極まりない組み合わせ、信じていいのか!? 上島珈琲店よ……!
・あくなき探究心の結晶
ちなみに、上島珈琲店では「バジルミルク珈琲」の発売と同時に「林檎と芋蜜のミルク珈琲」や「日本紅茶のティーソーダ」といったメニューも登場している。この2品と比べても、やはりバジルだけが圧倒的に異色だ。
なんで? と思って調べてみると、どうやら上島珈琲店のチャレンジ精神の賜物らしい。なんでも、これまでにもカルダモン、ぶどう山椒、よもぎなどを取り入れて、コーヒーの新たな魅力を追求してきたんだって。
そんな流れがあったうえで、今回はバジルに着目したということらしい。しかも生バジルを使用して、毎朝店舗で仕込みを行うという気合の入れようである。そう、決して話題づくりだけというわけではなく、上島珈琲店はこの「バジルミルク珈琲」に対して本気なのだ。
・バジルはマッチするの?
そうとなれば、こちらも真摯な気持ちで向き合おうではないか。「バジルミルク珈琲」は午前11時から販売開始だというので、その時刻に合わせて店舗を訪れてみた。
レジで迷うことなく目当ての1杯を注文し、待つことしばし。「バジルミルク珈琲」はホットはなくアイスのみなので、上島珈琲店でおなじみの銅製のマグカップに入ってやってきた。パッと見た感じのビジュアルは、意外と普通である。
と思ったら、表面にはわずかに緑がかったトロッとしたソースがかかっている。なるほど、ここにフレッシュなバジルが使われているんだな。安易にバジルをペーストにしただけのものがかけられているわけではなく、ちょっとホッとした。
ともあれ、まずは混ぜずにそのまま飲んでみると、この時点でわりと強めのバジルを感じる! 一言で表すならば「ジェノベーゼを食べた直後に飲んだミルク珈琲の味」って感じである。きちんと混ぜていないせいなのか、口の中でそれぞれが個別に主張し合っているのだ。
続いては、バジルソースがかかったホイップだけを食べてみると、先ほどよりもさらに鮮明なバジル! ホイップの甘さが控えめなので、味わい同士が喧嘩しているとまではいかない。とはいえ、バジルとミルキーなホイップが相性抜群かと問われたら、正直微妙なところ……。
気を取り直して、最後はコーヒーとホイップをかき混ぜてから飲んでみる。すると、おおっ!!? 混ぜずに味わったときとは比べものにならないくらい、全体のまとまりが格段に良くなったではないか〜〜!!!
バジルだけ突出している感じが和らいで、ホイップと共にコーヒーの風味にしっかり溶け込んでいる。そのおかげで、爽やかなハーブがきいたおしゃれなミルク珈琲といった味わいに見事な変貌を遂げたのだ。
はじめに感じた不協和音はどこへやら、飲み進めるほど不思議とクセになってくるからおもしろい。違和感と中毒性って、実は紙一重なのかしら?
・満たされたがゆえに…
上島珈琲店の本気と熱意を感じた「バジルミルク珈琲」。最初の数口で感じた戸惑いを見事に覆し、異色の組み合わせをここまでマッチさせたのは、素直にすごいの一言だ。
食に関心がある私としては、こんなアプローチもありなのかという新たな発見があって楽しかったし、トライして良かったとも思っている。だけど、リピートするかについてはちょっと別の話かも。
というのも「こういう味なのね!」とわかったことで、すっかり満たされてしまったのだ。Rサイズで税込790円という値段も考えると、1回体験できれば十分かなぁというのが本音である。
※一部店舗では価格が異なる場合があります。
※一部取り扱いのない店舗があります。
参考リンク:上島珈琲店
執筆:つぼみまい
Photo:RocketNews24
▼同じく新商品の「林檎と芋蜜のミルク珈琲」と「日本紅茶のティーソーダ」も気になる!
つぼみまい








































