
9月も半ばに差し掛かったこの時期、飲食店に目を向けると「月見商戦」が繰り広げられている。それは “熾烈” でさえあり、特にチェーン店で月見メニューを販売していない店は皆無なのではないだろうか?
一方で、よく考えてみると月見メニューはありきたりな気がしなくもない。ふーむ、見たこともない月見グルメってなんだろう……? そこで知恵を振り絞って「斬新な月見メニュー」を考えてみることにした。
・ありきたり
この企画を実施しようとした動機は、常日頃から「なんだか月見メニューもありきたりだな~」と感じていたから。ならば「新月見メニュー」を考えようじゃないの! そんな単純なものであった。
ところがどっこい、考えてみるとこれが難しい! というのも、ハンバーガーを筆頭にピザ・牛丼・ナポリタン……等々、めぼしい月見グルメは出尽くした感があるからだ。
コンビニやスーパーでヒントを得ようとも、月見化して美味しそうなグルメはほぼ既存のものばかり。やべえ、何も思い浮かばねえ……! というわけで、編集部にいたメンバーにも力を借りることにした。
・4人で考案
声をかけたのは3人で、私を含めて4人。3人寄れば何とやらで、きっとナイス月見を思い付くに違いない。メンバーには「斬新な月見グルメ」をお願いし、それぞれが食材を持ち寄ることにした。
で、ひとまず卵だけは用意し、あとは自由に月見グルメを作ってもらうことに。出揃ったのは以下の月見4メニューだ。
月見どん兵衛
月見たこ焼き
月見フィナンシェ
月見スムージー
・新月見
味の予想がつきそうなものもあれば、結構未知なものもチラホラ。果たして味はどうだったのか? 考案者と味の感想は以下の通りである。
月見どん兵衛:佐藤「どん兵衛の月見というと、天ぷらそばに生たまごを落としてお湯をかけるというのがある。が! 生たまごは何にかけてもだいたい美味くなるはず。それなら目玉焼きではどうか? と考えて考案したのが、目玉版の月見どん兵衛である。
実際に食べてみたところ、相乗効果が生まれるのかと思ったら、上手く混ざり合わない。強いて言えば、お揚げに並ぶ大きなトッピングが1つ加わっただけになってしまった。この体験を通して私は理解した。生たまごの方がいいということを……」
月見たこ焼き:原田「簡単に手に入るにもかかわらず、ありそうでない感じもしたので「たこ焼き」をチョイスしてみた。重要なのは「揚げ」であること。これなら柔らかい卵のポテンシャルも引き出せるはず!
そしてセブンのものならソースとマヨがついてくるから、絶対に失敗しない月見が約束されたものだと言っていい。結果はというと……「まぁ合うよね」と劇的なものはなかったけど、月見ってそういう食べ方でもあるのではないだろうか」
月見フィナンシェ:和才「結局、「甘い&しょっぱいのコンビネーションしか勝たん」と考えてたどり着いたのがフィナンシェ。
ひとくちで濃厚な甘さのお菓子に、塩気の効いた目玉焼きを合わせて失敗するわけがない。しかも、今回目玉焼きが2つ。甘い&しょっぱいのコントラストはバリバリに効いているだろう。
実際に食べたら予想通りで、フィナンシェの甘さを目玉焼きが引き立てていた。コンビニで買った1つ150円くらいのフィナンシェが、おしゃれカフェが出している1皿1500円くらいのスイーツに化けた……と言ったら過言かもしれないが、普通に美味い」
月見スムージー:サンジュン「東南アジアに行くとフルーツの屋台やお店がたくさんある。ほとんどがジュースやスムージーを作ってくれるんだけど、よく見ると “エッグスムージー” を置いている店が多い。
それに着想を得てセブンのスムージーに卵黄と全卵の2パターンぶち込んでみたところ、どちらも特に味は変わらなかった。後味にほんのり卵黄の風味がするけど、まあそれくらい。スムージーの邪魔はしていない。
一方で、特に月見化した意味を見出せなかったことも事実。“やる意味あんの?” と聞かれたら “栄養価が高くなる” くらいしか言えないかな? 卵黄だと沈んじゃったことも想定外だった」
・卵すごい
ご覧のように味的に失敗はなかったことを考えると「卵の汎用性の高さ」が証明されたと言えるだろう。ただし、斬新かと言われるとぶっ飛ぶほど斬新な月見グルメではなかったことは痛恨の極みである。
今回の検証でわかったことはこの2つ。月見グルメはほぼ出尽くしている! そして卵は万能!! 年を重ねるごとに月見商戦が激しくなる理由の1つに「卵の万能さ」があるのだろう。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
P.K.サンジュン












































