何が起きている!? 日本のカフェ市場で、一体今何が起きているんだ!

2026年8月6日、東京・新橋に韓国発のコーヒーチェーン「ぺクスダバン(Paik’s COFFEE)」がオープンしたとお伝えした。実はその11日後に、そこからわずか徒歩2分のところに、同じく韓国の「マスコーヒー(MASS COFFEE)」もオープンした。

これだけでも驚きなのに、そのほかに2つも韓国発のコーヒーチェーンが東京進出を果たしていたのである。1つは五反田に「ザ リッタースペースコーヒー(THE LITER SPACE COFFEE)」、そしてもう1つが有楽町に「ジェイエムコーヒー(JM COFFEE)」だ。

おい、何が起きてる! なぜにそんなにまで韓国チェーンは日本に進出してくるんだ!?

・新たに2つのブランドが日本上陸

ぺクスダバンとマスコーヒー、この2つのブランドが相次いで新橋にオープンしただけでも相当な衝撃だ。それでなくても、すでに「マンモスコーヒー」が都内に4店舗を展開しており、そのほかにも関西に「フェイブコーヒー(fave COFFEE)」、「ハーリス(HOLLYS)」が進出している。

いずれも韓国のコーヒーチェーンである。すでに複数のブランドが日本国内で展開しているというのに、さらに2ブランドがこの8月に出店していることがわかった。


・1リットルの先駆者

そのうちのひとつが、8月20日に五反田にオープンしたリッタースペースである。お店の住所地に行って、私(佐藤)はビックリしてしまった。店前の行列もさることながら……。


ここはコロナ禍の2021年に、フレッシュネスバーガーテイクアウトのチーズバーガー専門店を出していた場所だ。

そのリッタースペースは、1リットルコーヒーの先駆けブランドとして韓国で知られており約500店舗を展開しているそうだ。コスパ特化型のコーヒーチェーンとして人気を誇るという。


それにしても人が多い。さすが昨日オープンしただけのことはある。やっぱり格安大容量は今の日本ではまだまだ浸透していないもんなあ。そりゃ1度は買ってみようと思うでしょう。


仕組みはこれまで利用したお店と同じ。端末で注文して商品を受け取る。コーヒーアメリカーノは他のチェーンと同じく税込250円。国内のチェーンでも今日日(きょうび)200円台でコーヒーを提供しているブランドは少ないので、この安さは有難い。


コーヒーのほかティー・スムージー・フラッペなどもあり、品揃えは豊富。ちなみに「リッタースペース」という名前ゆえに、全部のメニューが1リットルでオーダーできると思ったら、商品によって注文できるサイズはSL(480~500ml)・ML(610~700ml )・Lサイズ(1リットル)に分かれている。


せっかくなら1リットルのものオーダーしたいので、カフェラテを頼むことに。通常はMLサイズ税込380円なのだが、これをLにサイズアップで+150円。「氷少なめ」での注文も可能だ。


混み合っていて提供に少し時間がかかった。店頭オーダーのほかにモバイルオーダーも受け付けているので、ひっきりなしに注文が入る状況。開店2日目の昼時だから仕方ないな。約10分で出てきたのが、この1リットルカフェラテ


スリーブを外すと、たしかに氷が少ない。どうせ1リットルなら、ちゃんとたっぷり飲みたいもんね。氷多くてもうれしくないもの。


まあ味は想像通りというか、悶えるほど美味いわけではなく、また味が悪いわけでもない。コンビニコーヒーのメガサイズがだいたい600mlであることを考えると、味も量も妥当といったところかな。


飲み終わった段階で、氷の量をたしかめてみると、やっぱりちゃんと少なめになってた。ぺクスダバンは氷の量を選択できなかったので、リッタースペースの方が個人的には好ましく思える。


・格安のスペシャリティコーヒー

さて、今回はこれで終わりじゃない。8月14日にオープンした有楽町のジェイエムコーヒーも訪ねることにした。お店は商業施設「イトシア」の1階にあるらしい。

ジェイエムコーヒーは釜山発祥のスペシャルティコーヒーのブランドである。実は韓国屈指のコーヒーチェーン「コンポーズコーヒー」の上位ブランドであり、生豆の選定から焙煎、抽出までを自社で行っているのだとか。

したがって、格安大容量を売りにする他のブランドとは、少々違った戦略で日本進出を果たしている。銀座に出店したのも、スペシャリティコーヒーゆえだろうか。


このお店はイートインとテイクアウトの両方に対応しており、それぞれメニューが異なる。


テイクアウトはホットのアメリカーノが税込250円、アイスが税込270円。大容量ではないものの、品質の高いコーヒーを他のチェーンと同じ価格で飲めるという強みがある。


品数はリッタースペースほど多くはないものの、「済州抹茶ラテ」や「シャインマスカットエード」など、個性的なドリンクも用意している。


アメリカーノのアイスだけがカップが大きいらしいので、アイスアメリカーノをショット追加、氷少なめでお願いした。価格は税込400円。


なお、イートインは格安ではない。アメリカーノはホットが税別600円でアイスが税別650円。豆やミルクの変更にも対応しており、上質な味をゆっくり楽しみたい人は、イートインを利用した方が良いだろう。


こちらがアメリカーノ。サイズは500mlといったところだろうか。


これまでに紹介したブランドのものと比べると、明らかに小さいけど、もっともコーヒーらしい色をしている。まあ、ショットを追加してるから当然ではあるけど。


これが美味いんだなあ~。ほのかな甘さと軽い酸味、そして私好みのボディの強さがあって「コーヒー飲んでる!」って感じ。いくら1リットルでも味が薄いと飲んだ気がしない。少量でも味がしっかりしてるから満足度が高いのですよ。

量はそれほど求めないけど、味にはこだわりたい人に、ジェイエムコーヒーはおすすめ。ひょっとすると、ここが1番コストパフォーマンス高いかもしれないな。


いずれにしても韓国ブランドが続々と日本に入ってきている。どうやら、韓国カフェの市場は飽和状態でいよいよ行き詰まっているのかも。日本にはまだ格安大容量が浸透していないので、それでこぞって進出している可能性がある。

日本のブランドは、この格安大容量の黒船をどう迎え撃つのか? とはいえ、日本企業は人件費や原材料費の高騰で容易に値下げできないはず。これから苦しい戦いを強いられることにならないと良いのだが……。これから日本のカフェ市場は荒れそうだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 THE LITER SPACE COFFEE
住所 東京都品川区西五反田8丁目4-15 東京モリスビル第2 1階
時間 7:30~19:00 土日祝10:30~17:30

店名 JM COFFEE GINZA LOUNGE
住所 東京都千代田区有楽町2-7-1 イトシア1F
時間 テイクアウト7:30~21:00 イートイン10:00~21:30(L.O. 21:00)

参考リンク:Instagram @theliter_japan_officialJM COFFEE
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24