
ネット上でたびたび話題になる「しゃぶ葉」の配膳ロボ横取り問題。ネコ型ロボットが運んでいる肉を、別のテーブルの客が取ってしまうという珍事を指す。
最近になって再びSNSを中心に注目を集めているが、私(あひるねこ)は以前から疑問に思っていた。そんなことが本当に頻発しているのだろうか? と──。
そこで今回は、あえて高額メニューの黒毛和牛を何度も注文し、配膳ロボから横取りされるのか検証してみることにした。
・黒毛和牛で検証
検証のため、都内近郊の店舗に入店。お昼時ということもあり、店内は8割ほど席が埋まっている。
私はいつも一番安い『豚ロース しゃぶしゃぶ食べ放題コース』を頼むのだが、今回は横取りされる確率を上げるため、2番目に高価な『黒毛和牛 しゃぶしゃぶ食べ放題コース』を注文した。
平日ランチ・時間無制限(16時まで)で、価格は税込3739円である。この時間にこの金額のコースを利用する客は少ないのではないか。
ちなみにコースを確定すると、タッチパネルに「ネコ型ロボットが商品を運ぶことがある」「青いライトが点灯した棚に乗った商品のみを取るように」という案内が表示される。
それでは手始めに黒毛和牛と、こちらも食べ放題の九州黒豚を1皿ずつ注文。
しばらくすると、遠くの方から私の肉を乗せたネコ型ロボットがやって来た。
この時、タッチパネルには再び「青く光っている棚の料理を取ってください」という指示が。入念だ。
果たして私の黒毛和牛と黒豚は無事なのか?
結果は……。
普通に届いた。
さすがに一撃で横取りはないか。いや、もしかしたら黒豚の皿が上になっていたからかもしれない。やはり黒毛和牛のサシがしっかり見えていないと。
というわけで黒毛和牛を2皿注文。
その結果……。
問題なく来た。
その後も少量を何度か注文したが、私のテーブルでは何の問題も起きなかった。そこそこ混雑しているため、どこで事故が起きてもおかしくないはずだが……。
やはり、そこまで頻発するものではないらしい。そんなことを考え始めた……次の瞬間だった。
・隣の席で起きた異変
私のすぐ隣のテーブルには、40~50代くらいの男性客が一人で座っている。キャップをかぶった、ややイカつい雰囲気の人だ。
とそこへ、配膳ロボットが私の目の前を横切るようにやって来た。
ロボは男性のテーブルの横で停止したのだが、その際、私はハッキリ目撃した。青く光っている棚に、何も乗っていないことを。
そう、ネコが運んできたのは「無」そのもの。
男性は空っぽの棚に手を入れ、何もないことを確認すると、そのまま無言でタッチパネルを操作した。
その様子を横目で見ていた私は息をのんだ。これが噂の横取りか……と。
別に自分の身に起きたことではない。が、むしろそれ故に、異様な気まずさに包まれた。
そして同時に、私は男性が店員さんを呼び出して、怒鳴りつけるのではないかと身構えた。十分あり得るシチュエーションだろう。
するとそこへ、何とも間が悪いことに、空いた皿を回収して回るスタッフさんがやって来たではないか。ちょっと待て、今かよ……!
頼んだ肉は来ないのに、皿だけはきれいに片付けられる男性。その時、私は大クレーム祭りの開催を覚悟した。
……ところが、男性はそのスタッフさんには何も言わず。しばらくすると、再び肉が運ばれてきたのだった。
よかった。見た目はイカついけどめちゃくちゃ大人だった。
・真相は闇の中
結局のところ、誰かが意図的に男性の肉を横取りしたのか。それとも単なる取り間違いだったのか。私にはわからない。
「しゃぶ葉」を運営する「すかいらーくホールディングス」は、J-CASTニュースの取材に対し、今後は利用手順の説明を強化するほか、別の客の商品を取ろうとした際に音声で知らせる機能を展開する予定だと回答している。
どうやら私が行った店舗ではまだその仕組みが未導入だったようだが、システムがアップデートされれば、こうした悲しい消失事件も過去のものになっていくはずだ。
とはいえ、すぐ真横のテーブルで肉が消えた状態を目撃したのは、私にとってはちょっとした衝撃であった。
皆さんも配膳ロボットから料理を受け取る際は、自分が注文したものかどうかをしっかり確認した方がよさそうである。
参考リンク:しゃぶ葉、J-CASTニュース
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼久しぶりに「しゃぶ葉」に行ったら、今年3月に提供休止となった『豚バラコース』が復活していた。
▼2026年10月1日より販売を再開したようである。
あひるねこ




















































