先日、編集部の中澤星児は、取材旅行で中国を訪れている。彼によると、中国ではとくに理由もなく、日本の地名が商品に記載されていたりするそうだ。例えば「北海道」であったり「名古屋」であったり

それはきっと中国に限ったことではないのでは? と思い、当サイトの英語版のライター、ケーシーさんに日本で見つけたアメリカの地名について尋ねたところ、やはり日本にも同じようにとくに意味はなく使われているアメリカの地名があった。

彼によると1番気になるのは、アメリカのあの都市の名前である。

・中国の名古屋、日本のニューヨーク

中澤が現地の中国人に聞いたところによると、「名古屋」の名前が商品名に使われる理由は「日本っぽい地名、オシャレ感がある地名」としてなのだとか。まあ、要するに雰囲気で採用されていると考えていいだろう。

北海道に関しては、海産物・農産物が豊富であることでよく知られており、いわばブランド力からその名前を使われることが多いようだ。


それで、ケーシーさんが日本で見つけたアメリカの地名についてだが、彼はこう指摘している。


「確かに日本でたまに違和感のあるアメリカの地名のアピールを見かける。メーカーは覚えていないけど以前コンビニに行くと「New York Brownie」の商品をよく見たけど、ニューヨークは特にブラウニーが名物じゃない(ニューヨークの代表スイーツはチーズケーキ)。

そういえばゲームシリーズの『龍が如く』にも「New York Style Hot Dog and Coffee」とアピールしている店の看板があるけど、ニューヨーク風のホットドッグはピンとこないし、ニューヨーク風コーヒーはさらにさっぱりだな。

ニューヨークはやっぱりおしゃれ、そして「ザ・アメリカ!」ってイメージからかな?」


なるほど、たしかに「アメリカ = ニューヨーク」みたいなイメージはあるのではないだろうか。少なくとも私の中にそれはある。というのは、その昔、日本テレビで放送していた『アメリカ横断ウルトラクイズ』に憧れていたからだ。

小学生時代に、放送を毎週欠かさずに見ていた。メインパーソナリティーのトメさん(福留功男さん)の「ニューヨークに行きたいか~!」に興奮したものだ。行きたかった、私もクイズで勝ち残ってニューヨークに……。



アメリカ発祥のブランドを除くと、割と身近に「ニューヨーク」はある。たとえば、ルノアールグループ(キーコーヒー株式会社)の「ニューヨーカーズカフェ」も身近なもののうちのひとつ。


ちなみにニューヨーカーズカフェは、1999年に純喫茶として定着したルノアールが、当時若者を取り込むために、洗練された都会的なイメージのカフェとして出店したのがはじまり。実はその時、ルノアールが運営でしていることを一切伏せた覆面出店だったそうだ。

ルノアールは戦略として「ニューヨーク」を使ったわけだが、それでもアメリカの都市を名付けるのなら、ほかにもたくさんあったはず。なのに、あえてニューヨークを選んだのは、きっと洗練された都市というイメージがあったからではないだろうか?


そのほかにも身近にある外国の地名は、たとえばサイゼリヤのミラノ風ドリアとか、喫茶店の定番ナポリタンとか。中国で見た日本の地名の違和感は、ひょっとすると日本を訪れる外国人にとっての日常なのかもしれない。

あなたの身近にもきっとあるはず。なぜ? と思う外国の地名が。最近印象に残ったものはありますか?


執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24