春はキッチンカーの季節。ぽかぽかした陽気に誘われて渋谷を歩いていたところ、広場のキッチンカーに人が集まっていた。そこで私(中澤)もなんとなく看板を見たところ、こんな文字が目に飛び込んできた。「キッチンカー・オブ・ザ・イヤー 金賞」と。

キッチンカー・オブ・ザ・イヤーって何やねん!? しかも、このキッチンカー、メニューを見ると海苔弁専門のようだ。色々興味深かったので買ってみることにした。

・キッチンカー・オブ・ザ・イヤーとは

まず、キッチンカー・オブ・ザ・イヤーについて調べてみたところ、日本最大級のキッチンカープラットフォーム「SHOP STOP」が選出する年間アワードのようだ。

アワードの中には、トップ・セールス部門からストーリー部門まで9つの部門があるけど、金賞は各部門につき1店のようだ。良かった、金賞がめっちゃある賞じゃなくて。

で、その総合の賞「キッチンカー・オブ・ザ・イヤー」の2025年の1位のところには確かに目の前のキッチンカーの名前が書いてあった。その名も『むら川』である。

・海苔弁専門

料亭のような名前からすでにこだわりを感じるんだけど、メニューを見ると、海苔弁専門のキッチンカーであるようだ。海苔弁の具と言えばちくわ天と白身魚のフライが定番かと思うけど、サーモンのレアカツが乗ってるものや唐揚げやとり天の海苔弁など色んな種類がある。

海苔弁だけど、花が咲くような品揃えだ。そこで季節限定と書かれていた「黒毛和牛メンチカツ海苔弁(税込1100円)」を購入してみた。


・黒毛和牛メンチカツ海苔弁

ベンチに座ってフタを開けてみると、海苔ご飯にライドオンするのは、ちくわ天、鶏唐揚げ2個、メンチカツ、ゆで卵というラインナップ。海苔弁としては豪華だけど、1100円という価格に釣り合っているのかはまだ納得できない。そこで食べてみたところ……

メンチカツは揚げたてで、サクッとした食感の後肉の旨みが広がる。染み出す肉汁がソースに合っていて、料理としては庶民的なのにちょっとした高級感が感じられる。

・ただの海苔弁ではない

各種揚げ物の揚げたてっぷりはもちろんのこと、卵黄の中心がジュクッとしたゆで卵の半熟加減も繊細だ。さらに、具だけではなく海苔からも良さが伝わってくる。

これだけ具が派手な味なのに、海苔の海の香りが感じられるのだ。メンチカツの肉のパンチに負けてない海苔オーラはちゃんと海苔弁である。コスパ系弁当屋のモリモリの海苔弁とは確かに違った。


・感じたキッチンカーの魅力

貧乏性の私としては「海苔弁が900円~1200円か」という気持ちがないわけではない。一方で、その繊細さや価格帯は海苔弁の地位向上に寄与している気もしないでもない。そういう一石を投じる姿勢も含めて「これはこれでアリ」と思ったのだった。

気づいたら様々な専門店が登場しているキッチンカー。そのニッチさもまたキッチンカーの魅力と言えるのではないだろうか。

参考リンク:SHOP STOP AWARD2025
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼海苔弁でもコスパ系ではない

▼スープのサービスがあった

▼各曜日の営業時間や場所は更新される場合もあるので公式インスタグラム(@noriben_murakawa_official)で確認するのが良いと思う