埼玉最大のスタバ特異点「越谷レイクタウン」。1つの商業施設内に7軒ものスタバが入居するという驚くべき状態になって久しい。

そこでふと思ったのだ。越谷レイクタウン内の全てのスタバでコーヒーを飲んだら、どれくらい時間がかかるのだろうか? やってみることに。

・越谷

同じ広さの土地の中にあるスタバの数という見方をすれば、例えば渋谷駅周辺や新宿駅周辺の方が圧倒的に多い。しかし同一の商業施設内という見方をすれば、7軒はなかなかの数字だ。

私は20年前に、そばを流れる中川に来たことがある。当時のこの地には越谷南高校と広大な田畑、そして古くからの豪農のものと思しき屋敷が点在しているだけだった

現在はイオンレイクタウンと新しい住宅街が広がっている。随分と見違えたものだ。この極端にイオングループに生殺与奪の権を握られた街を指し、安易に栄えていると言っていいかどうかはよく考える必要があると思うが、とりあえず人と建築物は増えた

さて、これからこのイオン内部にある7つのスタバの全てでコーヒーを購入、飲み干し、全て終えるまでにどれくらい時間がかかるのか実験する。


・15時22分スタート

まずは1店舗目だ。駅を出てすぐのエスカレーターを上がった先にある。


今日は9月8日。日曜日だ。休日だからかもしれないが、スタバには結構な行列ができていた。ここに並んだ時をスタートの時刻とする。15時22分だ


待つ事しばし。自分の番が来たため、アメリカーノのSサイズをデカフェでオーダー。


コーヒーが出来あがるまで少しかかったが、飲み干すのは秒だ。これにて1軒目終了。



・近い

あとはこの工程を6回繰り返すだけとなる。2軒目は、隣の建物の1階にあるもよう。行ってみると、驚くほどすぐ近くだった。この距離感で店舗を出してるってマジか。

そしてスタバには、またしても盛大に行列ができていた。


ぶっちゃけ、こんなに密集して店舗を出さなくても良いだろうと思っていたが、これだけ需要があるなら、正しい判断なのかもしれない。

ここでも同じオーダーでコーヒーを購入。


一瞬で飲み干して、素早く3店舗目に向けて移動を開始した。


この時点でレイクタウンに入ってから30分が経過している。マズいな……1時間くらいで終わると思っていたが、このペースだと2時間コースになりそうだ。


そんなことを考えながら3店舗目に到着。やはりそんなに離れていないが、ここはティーに注力したスペシャルな店舗だ。


やはり行列ができており、オーダーまでと受け取りまでのそれぞれで、それなりに待ち時間が発生した。


ティーにスペシャルな店舗でも、私がオーダーするのはデカフェのカフェアメリカーノSサイズ。液体の量もカフェイン量も控えめで、ほぼ一口で飲み干せるのが今回の企画にあっている。



次の店舗はアウトレットのエリアにある。渡り廊下を通って移動する。


今回は店舗に来るまでに少し時間がかかった。そういえば近くにドトールがあったが、これほどのスタバ密度で生存しているドトールは、注目に値すると思う


このエリアは屋外ゆえに気温相応に暑いのだが、スタバの込み具合は他と変わらず。それなりに並び、コーヒーをゲット。


そして0.5秒くらいで完飲。ちゃんと全て飲んでいるぞ。そろそろ飽きてきた。


ついに折り返し地点を迎え、最後の3店舗がある建物へ向けて移動。


次の店舗も屋外だ。レイクタウンのスタバの中で、最も植物に覆われている。


ここは7店舗で最も空いていた。それでも5人ほど並んでいたが、列の解消も早かった。



残るは2店舗。再び建物の中へ。越谷レイクタウンに来たの初めてだが、ここまで1秒も迷っていない。スタバからスタバへの移動は驚くほどスムーズで、スタバは常に発見しやすい


ここにはスタバしか目に入らない、モール本体の存在感が驚くほど希釈された地図が掲示されていた。モールの本体部分の色にもう少しインクを使ってもいいと思う。


やはり長い行列ができており、スタバの圧倒的な需要を確信させる。しばし待ってコーヒーを入手。


一瞬で飲み干し、最後のスタバへ。


このスタバは最も開放的な造りだった。


まもなく工事で休業するもよう。”近隣のスターバックスをご利用” とある。ここが無くても同一施設内にまだ6店舗もあるので、大きな混乱は恐らく生じないだろう。


こうしていよいよ最後のコーヒーをゲット。感動のフィナーレが迫る。


素早く飲み干し……


カップをゴミ箱へ。この瞬間をもって、企画は終了だ。


スタートしたのが15時22分で、ゴミ箱に最後のカップを捨てた瞬間の写真の撮影時刻は17時13分


ということで、越谷レイクタウンにある7軒のスタバ全てでコーヒーをオーダーし飲み干すまでにかかった時間は111分だった。

店内の混み具合で変わるだろうが、おおむね1時間半~2時間の幅に収まると見ていいのではなかろうか。

ところで、この試みを終えて興味深いことに気が付いた。1つの店舗でオーダーしてから次の店舗でオーダーするまでの間隔が、一律で約15分だったのだ

店舗間の距離や客のフロー、そして想定している混雑度など、多角的な面で高度に計算された配置をしているのではないか……。そんな気配を感じた。

執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.