ホテルと言ってもいろいろあるが、このところ増えているように感じるのが「朝食に力を入れたホテル」だ。やはり1日の始まりは朝食から。朝からガッツリ食べてパワーをチャージしたい。

その中には石垣島の『The BREAKFAST HOTEL PORTO石垣島』みたく名前から朝食に全振りしているところも存在するのだが、実は福岡・天神にも系列ホテルがある。言わずと知れた中心地での全力朝食、一体どんな感じなのだろう。

・アクセス良好

ということで福岡・天神にやってきた。ホテルは天神と中洲の間あたりに位置するとあって、アクセスがとにかく抜群。土地が土地だけにコンビニはもちろん飲食店など、何でもある環境なので宿泊するにあたって困ることはないだろう。

なお、今回は楽天トラベルで予約したコースで、クーポン使用の朝食込みで1万152円の事前払い。それから現地で宿泊税200円の支払いだった。

朝食はバイキングで2000円らしいから宿泊自体は約8000円。外国人観光客が鬼ほど増えて予約が難しくなっている今、天神付近のホテルだというのを考えたら高すぎず安すぎずといったところか。


・時間制の朝食

さて、実際にチェックインしてみると部屋(ダブルルーム)は普通のビジネスホテルといった感じ。フロア自体がそこまで広くないからだろう。


目玉の朝食は45分の時間制で人数制限が設けられていた。チェックイン時にフロントで希望の時間を伝えたら整理券を渡されるシステムだ。


そして翌朝、整理券を持って1Fにある朝食コーナーへ行ったらバイキングスタート。人数制限しているため席数は余裕あってゆったり。バイキングも列になっていないから焦ることなく料理を選ぶことができた。



そういえば、当サイトで紹介した石垣島のホテルの朝食は現地の特色を出していた。福岡も似たような感じなのかな〜そうであれば明太子とか楽しめるかな〜と思いきや!

うむ


パッと見そうでもなく普通である。とはいえ、福岡はグルメ要素の強い土地だからそこまで考えての構成なのかもしれない。明太子やラーメンはそこらへんにいくらでもあって、ホテルで朝から出されてもなぁといった感じもするし。

それじゃ、結果としてわりと普通の朝食だったのか。そう問われると否。フタを開けたら「THE BREAKFAST HOTEL」の名に恥じない内容だった。



・ついつい限界突破するラインナップ

そう、他ではあまり味わえないようなサービスがあったのである。

その1つが福岡ホテル初だというチョップドサラダ(小さく刻まれた具材がごろごろ入ったサラダ)。自分で具材を選んだらなんとシェフが目の前で作ってくれ、種類は200通り以上で国産牛ローストビーフのせ放題!


あとは自分好みのスムージーを作れたかと思えば……


カスタマイズピッツァなんて見つけたら食べる以外の選択肢はない。これまた自分好みの具材を選んでシェフに渡すと、窯で作った焼きたてが到着!


まぁピザが1枚丸ごと来たときは朝から殺す気かと思ったが、美味しさもあっていつの間にか平らげていた。ていうか、もうココの朝食……


チョップドサラダのウマさはもちろんのこと……


肉、魚と一通り食べたのだが、どれも味のレベルが高い! しっかりと時間をかけて、いい素材で作っているのが舌から伝わってくるようだ。中でも個人的にぶっ刺さったのが……


ビスクカレーなるエビのだしで作った甲殻類のカレー。辛さが控えめで食べやすく、もうこれだけでお金とれるだろってくらいのクオリティーであった。なんとなくで食べたのに大正解!


当然、デザートも充実。食べすぎてお腹が大変なことになってしまったものの、生半可な気持ちで「THE BREAKFAST HOTEL 」なんて名乗れないとあって満足度はスゴかった。



・朝食のみの利用はできない

唯一惜しかったのは、45分という制限がなければゆっくり食べられそうだったこと。食べる前は45分もあれば十分かなと思いきや、メニューが豊富だから目移りしているうちに気がつけば終了時間を迎えていた。

このあたりは混雑状況との兼ね合いもあるのだろうが……。てな感じで、想像の10倍はスゴい朝食が出てきた「The BREAKFAST HOTEL福岡天神」。石垣島の「PORTO」のように朝食のみの利用はできず(2024年6月現在)、宿泊者のみとのことだからそこだけ注意してほしい。

参考リンク:楽天トラベルThe BREAKFAST HOTEL 福岡天神
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼マジでいろいろある

▼サラッと宿泊者限定サービスが充実してる。そうそう、中洲にも系列ホテルがあるぞ