疲れを癒すにはやはり温泉が一番だ。体の疲れもさることながら心も浄化してくれる

遠出した際は近所でサウナのある施設を調べてサ活するのがマイブームである私(中澤)。今回、出先で調べてフラッと行った温泉が超最高だったのでお伝えしたい。

・久喜

出先と言うのは埼玉県のJR蓮田駅。埼玉県のサウナと言えば、最初に『湯乃泉 草加健康センター』が出てくるが遠いからパス。Googleマップに「サウナ」と入れてみると3駅先の久喜に『森のせせらぎ なごみ』という温泉があることが分かった。ここでいいか。

マップを見ると駅からは結構離れているが、そもそも私が住んでいる渋谷から電車で1時間もかかる場所。多少歩こうが、今行かなきゃ次はいつになるか分からない。私のサ道は一期一会なのである


・歩いて行ってみたら

しかし、久喜駅に降り立ち、駅前から歩いてみたところ30分かかった。もうちょい近いと思っていたら蓮田Pasarくらい駅から離れていた。そんな地図音痴あるあるは置いておいて、駅から離れているだけにこの辺りはかなり閑静である。

近所にある久喜市総合運動公園は森みたいになっているし、家間も離れていて前の家の人とか庭で音楽かけながらバーベキューをしていた。舞い踊るキッズたち。渋谷の賃貸をギリ借りてる私としては、「こういう世界線もあったのかなあ」と思わずにはいられない。



・入場料金

というわけで、『森のせせらぎ なごみ』に入るまでもなく、森のせせらぎは聞こえたし、なごんだわけだが、せっかくなので入ってみよう。入場料金は土日だから一般1000円、手ぶらなのでタオル(100円)とバスタオル(150円)をレンタルすると1250円であった。

入るとまずテレビのある広間があってその奥に浴場への入り口がある。2階もあったので、浴場に行く前に階段を登ってみると、中腹にはごろ寝用のたたみのスペースがあって、2階にはお食事処があった。スーパー銭湯ほどの広さやエンタメ性はないにせよ、1階の広間も合わせて余韻を楽しむ場所は十分である


・サウナは2種類

浴場に入ってみると、広い湯舟が2つあって、その前にドームがある。これはどうやら塩釜サウナのようだ。入ってみると、真ん中に大量の塩が盛られており、湿度は高め。温度計が見つけられなかったけど体感は70~80度くらいに感じた。ぬるめである。

熱に詰められたい私としては正直もの足りない。その塩釜サウナから露天風呂側に出てみると、外にドライサウナがあった。こちらは90度ちょいあってしっかり熱い。温度感の違うサウナが2種類あって好みで選べる形のようだ。



・せせらぎととのい

水風呂は水温計を見たところ18度くらいだったのだが、外にあるし深さも60cmあるのでビシッと締まる感じはちゃんとある。さらに、露天風呂にはととのい椅子だけでなく、寝転べる場所まで用意されていて、外気浴をしていると庭の木からマジでせせらぎが聞こえた。周りに高い建物が無いためか、風がめちゃくちゃ心地いい。


・サウナが話題にならない理由

サウナ室も広いし、水風呂は深いし、外気浴もできる。特にサウナで有名なわけではないが、全てが揃っているところに郊外を感じた。ただ、実際に入ってみると、そんなサウナが特別話題にならないのも分かる……

なぜなら、湯舟の風呂がそれ以上に素晴らしいのである。内風呂にあった説明を見て初めて知ったのだが、まず、この温泉は地下1500mからそのまま来ている源泉掛け流しの天然温泉らしい。純温泉というヤツだ。

そんな内風呂はぬめりが強く、入ってる最中に肌がサラッサラになるのが実感できるほどなのだが、露天風呂にも5つの湯舟がある。薬湯、五右衛門風呂、香りの湯など様々な趣向が凝らされているのだ。

特に、洞窟状になった寝転べる岩風呂はぬるめで長く入れる仕様で、寝転びながら洞窟の入り口の向こうの夜空を見ている時の浄化度は半端じゃなかった。このまま寝たい。



・無料送迎バスもあるが

前述の通り、駅から離れていることもあり利用者は地域住民メインだと思われるが、ここにひょいっと来れる人が羨ましく思えた。広さ自体はそこまでではないけど、お風呂のテーマパークみたいな場所である。

ちなみに、店員さんに聞いたところ、久喜駅発着の無料送迎バスもあるらしい。が、スケジュールを見ると1時間に1本で発車した直後だったため、帰りも歩いて帰った

結局、行き帰りで1時間歩いたことになるけど、満足度が高かったためか夜の埼玉を歩くのも乙に感じた。場所が場所だけに気軽に行ってみてとは言えないが、こういった出会いも一期一会のサ活のだいご味だと思う。これからもおさんぽサ活を続けたい。


\ととのったー/

・今回紹介した店舗の情報

店名 森のせせらぎ なごみ
住所 埼玉県久喜市江面1574−1
営業時間 9:00~23:00
定休日 奇数月の第2火曜日

参考リンク:森のせせらぎ なごみ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.