自動巻き型機械式腕時計……そこには浪漫が詰まっている。

電池や電子回路は使わず、ゼンマイと歯車の動きでチクタク時を刻む。

自動巻き型ならなおさら、手に着けているだけで時計として動くためのパワーを得られる。

──数ヶ月前、僕はそんな自動巻き型機械式腕時計の1つを買った。

今回は、実際に使ってみてわかった良いところと悪いところを挙げたいと思う。

・どんな腕時計ぞ?

今回紹介する腕時計は「ALBA AL4221X1」。ミリタリー風の腕時計で、お値段は13014円だったのだが、セールで9153円になっていた。

なお、「ALBA」というのは「SEIKO」の子会社。そう、あの日本製高級腕時計メーカーの弟だ。


冒頭でも書いたとおり、「ALBA AL4221X1」は自動巻き型機械式腕時計


3つ針で、曜日と日付の表示がある「デイ・デート」式。


ダイヤルには数字がデカデカと書かれており、コレが本当に見やすい。さすがはミリタリー風腕時計である。


ダイヤルのインデックスと各針には発光剤が塗られており、暗闇の中で光るよ。


ケースはステンレス製で、ブラッシュが施されている。結構いいぞ。


で、裏はガラスになっており、中のムーブメントが見えるようになっている。


ローター、歯車、テンプが動く様子が見られる。これはコレで高級感がある。手に持ってみても結構重量感があって、重みからも高級感が伝わってくるようだよ。

ちなみにムーブメントにはSEIKO製の「Y676C」を使用、コイツは「7S26」シリーズと一緒らしい。ムーブメントに関しては後ほど。

──というわけでね、3カ月間使ってみて自分が感じたコトを書いてみるよ。



・良いところ:見てて飽きない

機械式だからだろうか、本当に見てて飽きない

秒針がスーーーッと動く様子。

揺らすと回るロータ。

懸命に動くテンプ。

もうね、この時計好きすぎていつも無意味に腕時計を見つめてしまう。


機械時計には魂が宿っている」とよく聞く(読む)が、まさにそのとおりだと思う。

しかもなんか謎にカッコいいという。


・良いところ:結構防水

ダイヤルにも書いてあるが、この時計は水深100mまで耐えられる設計になっている。

カタログではこれを着けながら泳ぐこともできるらしい。

雨水、水道水に濡れても平気なので、おっちょこちょいな僕でも安心して着けられる。



・悪いところ:ストラップはイマイチ

これは多分僕の使い方が悪いだけかもだけど、ストラップは痛みやすい

雨、汗、ホコリにあたりストラップは色褪せてしまう。ベージュ色だからなおさら汚く見える。

いい時計だけにちょっと残念。


革製のストラップに変えるのも良いんだけど、耐久性的にはゴム製か鉄製に変えたほうが良いと思う。


・悪いところ:手動巻き、ハック無し

みんなはゼンマイで動くおもちゃで遊んだことはあるだろうか?

ゼンマイをぐるぐる巻いて動かす。機械式時計はそれとほとんど同じ仕組みと思っていいだろう。

ただし、普通の機械式時計だと普通にある「手動巻き」構造がこの時計には無いのだ。

手動巻き構造があれば、時計を長く放置して止まりそうな時でもリューズを回せば簡単にパワーをフルにできる。

この腕時計にはそのような機能がないので、時計が止まったら回したり振ったりしないといけない。

コレを回すのが結構めんどくさくて、頑張って回すか専用の機械で回すかしないとパワーをフルーにできない。

毎日着けてるなら問題にならないが、時計をいくつか使い回すと針が止まることが頻繁に起こる。

手動巻き機能があれば楽なんだけどなぁ、これが僕にとって1番の不満だ


あと、ハッキング(時計調整時に秒針が止まる機能)が無いので時間を正確に調整するのが難しいのも不満かな。



・まとめ

この時計は本当にいい時計だ。

防水、耐性もあって少し荒く扱っても平気だし、見た目がビンテージっぽくてビンテージ好きの心をくすぐる一品かも。

初めてだけど機械式腕時計使ってみたいって人には最高の相棒になれること間違いなし。それにちょっと安いから財布にも優しい。

めっちゃオススメなので、買ってみたい方はぜひ!

それじゃ、Sampai Jumpa Lagi!

執筆:アキル
Photo:RocketNews24