先日、海外ネットである醤油が話題になっていた。醤油と言えば、日本人にとって欠かせない調味料であることは言うまでもないが、海外でも今や万能調味料として広まっている……とキッコーマンの公式サイトには書かれている。ゆえに、もはや日本人だからよりウマイ醤油を知っているとも言えない。

かく言う私(中澤)も、普段キッコーマンしか買わないしな。さらに、その話題が盛り上がっていたのは英語圏最大の掲示板Redditでのことなのだが、「人生が変わると言っても過言ではない」とまで言われているではないか。人生が変わる醤油とは? シンプルに気になった。

・特定

ちなみに、その投稿主は「Amazonで5度目の注文をしたら、ボトルも文字も異なるものが届き、味もアメリカ発行の醤油に近いものが届いた。誰か助けて」と記している。で、以前のボトルの画像をアップロードしているのだが、そこには『菊醤(きくびしお)』と書かれている。

そこで「菊醤」で検索してみたところ、ヤマロク醤油という香川県の会社の商品みたいだ。Amazonでも楽天市場でも取り扱いがあった。例えば、楽天市場だと、500ml税込1944円+送料660円くらいが相場っぽい。本体価格で言うと、キッコーマンの6~7倍といったところか。

・まずは菊醤だけで

購入してみたところ、ちゃんとパッケージもボトルもRedditの投稿画像と同様のものが届いた。白い和紙に金で書かれた「菊醤」の文字に高級感が漂っている。


小皿に出してみると、香り立つ発酵した豆の香り。香りはちょっと強めか?

とは言え、醤油マニアでもないため、単品で味わってみても人生が変わるほどの衝撃はなかった。醤油ってこんな味じゃね?

・いまいちピンと来ないので

いまいちピンと来ないので、キッコーマンと比較してみることにした。慣れ親しんだキッコーマンと比べることで違いが明確に理解できるのではないかという試みである。まずは、キッコーマンを小皿に出して並べてみたところ……


色が全然違う

菊醤の濃さが際立っているのだ。皿の底が透けて見えるキッコーマンに比べ、菊醤は光を吸い込むかのように黒い。

ただ、これは菊醤に驚くというより、むしろキッコーマンに驚いた。逆にキッコーマンってこんなに透明度高かったんだな。あんまりちゃんとした光の元でマジマジと見たことがなかったから、菊醤くらい黒いのかと思っていた。

・食べ比べ

逆に言うと、菊醤は想像通りの醤油の色をしていると言える。ちょっと舐めてみたところ、やはり香りは菊醤の方が強い。ワインみたいな香りがする。

そのため、確かに後味が上品ではある気がした。ただ、これは強いて言えばということ。味には色ほどの違いはないようにも感じられる。

・衝撃

とは言え、醤油はやはり調味料。メインの味より素材と組み合わさった時が勝負だろう。そして、醤油と言えば寿司。そこで食べなれたスシローのマグロ寿司にご登場いただこう。

素材と合わさった瞬間、キッコーマンとはくらべものにならないくらいの旨みを引き出したとしたら、確かにそれは人生を変えるくらいの衝撃かもしれない。その衝撃に備えつつ、1つの味も逃さないように慎重に食べ比べてみたところ……


寿司にかけるとより分からん

強いて言うならやはり香りは違う。生ものにとって重要な要素ではあるが、キッコーマンも別にそこに問題があるわけではないため、個人的には微々たる差であるように感じるのだ。

・逆に悲報

人生を変えると言うなら、金沢まいもん寿司のまいもん醤油の方が、同じ濃い口醤油でもコクと甘みの奥深さが尋常じゃなく、よっぽど人生を変える味な気がする。

ただ、投稿主はアメリカ発行の醤油と比べてコメントしているため、ひょっとしたらアメリカ発行の醤油って味が違うのかもしれない。なんだかんだで世界レベルで見ると普段から良い醤油使ってるのかもなあ。ゆえに、人生は変わらない。日本人にとっては逆に悲報と言えるかもしれない。人生を変えたかった。

参考リンク:reddit、楽天市場「菊醤」、Amazon「菊醤」 「まいもん醤油」
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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