鯛焼き。誰もが食べたことがあるであろう、鯛の形をした生地にあんこやカスタードクリームなどのあんが入っている定番のおやつだ。
鯛焼きの生地は通常、小麦粉などを使って作られるけれど……ある日、京都で有名なある食材を生地にした鯛焼きを発見した。
いったい普通の鯛焼きとどう違うのか。取り寄せて実際に食べてみることにした。
・もっちもち
その鯛焼きは、豪華な木箱に入ってやってくる。木箱にはラベルがかけられており、デカデカとこう書いてある。
「麩」と。
そう、こちらの鯛焼きの生地はなんと生麩の生地を焼いて作られているのだ。その名も「鯛焼き麩」。京都の老舗、「麩嘉」から販売されている。
今回はオンラインショップで販売されている5個入りの商品を購入した。
価格は税込1750円。1日30個の数量限定販売だそうだ。
木箱の蓋を取ってみると、まずは説明書が現れた。なるほどなるほど、温めてから食べるとおいしいんですね。しっかり頭に入れてから説明書を取り除くと……
綺麗に整列した鯛焼きたちが登場!
お皿の上に取り出して観察してみた。ビジュアルは普通の鯛焼きと何も変わらないように見える。
サイズは頭からしっぽまでで約6~7cmといったところだろうか。食べようと思えばひと口で食べられちゃいそうなかわいいサイズだ。
説明書に書いてあった食べ方を遵守し、レンジで軽く温めてみると……お、なんかちょっとぷっくりしてる!
レンジに入れる前には全く感じられなかった生麩の香りも湯気と一緒にふわっと漂ってくる。温めるだけでこうも違うのか。
冷めないうちに急いで頬張ってみると……
も、もちもち~~~!!!! 何口かに分けてじっくり味わおうと思っていたのだが、噛み切るのが難しいくらいの弾力だ。
さすがはグルテンの塊である。自然と何回も咀嚼することになるので、サイズは小さくても1個あたりの満足度は高めだった。
お味の方は、はっきりと分かるお麩の風味と甘すぎない上品なあんこがマッチしていてとってもおいしい!
お麩ってなんとなくおかずとしてのイメージが強かったけど、スイーツとしても成立するんだな。
あんこのタイプは こしあんかと思っていたのだが、半分に切ってみると断面に豆の粒を発見。
口当たりが滑らかすぎて気づけなかった……生地も中身も良質な素材が使われていることがよく分かる。
・焼きたても食べてみたい
ちょっといい料理屋さんで出てくるようなイメージの生麩をカジュアルに楽しむことができる一品、「鯛焼き麩」。
賞味期限が3日しかなかったので「期限内に食べきれるかな……」とちょっと心配だったのだが、上質なおいしさと大きすぎないサイズのおかげで楽々と完食することができた。
ちなみに、京都市中京区の錦市場にある直営店では焼きたての鯛焼き麩を1個から購入できるようだ。
電子レンジで温めただけでもこんなにおいしかったのに、焼きたてなんて絶対ハズレなしじゃん……!! 今度京都に行く機会があったら、是非味わってみたいと思った。
参考リンク:麩嘉OnlineShop、Instagram @fuka_nishikimise
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
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