今なお色褪せぬ名作中の名作、ドラゴンボール。漫画界隈にはさほど詳しくないが、いま活躍しているほとんどの漫画家は「ドラゴンボール」に少なからず影響を受けているのではなかろうか?

そんなドラゴンボールを7歳の娘がハマったことをきっかけに読み返していることは以前の記事でお伝えした。

今回は第三弾となる「ドラゴンボールを読み返して驚いた5つのこと 21巻~30巻まで編」をお届けしたい。

・人生最高ではないけれど

もし「人生最高の漫画は?」と問われたら、私なら「ドラゴンボール!」と即答……しない。というのも、ドラゴンボールは王道中の王道の “クセのない作品” だからだ。

クセの少なさゆえ最高になりにくいが、逆にドラゴンボールほど万人受けする作品も滅多にない。いま読み返しても少しも古く感じないことは純粋に驚きだ。40年前に始まってますからね?

さて、21巻から30巻はベジータと決着が付き、フリーザ編、そしてセル編の序盤のあたり。私にとって「フリーザ編」はドラゴンボールにおける “大トロの部分” である。

つまり最も熱中してドラゴンボールを読んでいた時期なので、前回までとは違い「こんなことあったっけ?」と戸惑うことが極端に少なかった。ゆえに驚いたことも5つとさせていただく。



・その1「際立つリクームの強さ」

フリーザ編ではザーボンやドドリアなど多くの新キャラが登場するが、忘れちゃならないのが「ギニュー特戦隊」である。当初は怪物級の強さとして登場したが、結果的にはさほど見せ場は無かった。

そんな中、孤軍奮闘したのがリクーム。まあまあの時間をかけてベジータ・御飯・クリリンをいたぶり続けたことは評価されていいだろう。正直ギニューよりも遥かに活躍した印象だ。


・その2「悟空の謎のテレパシーを使う」

そのリクームをあっさりと倒したのが、地球から到着した悟空である。その際、御飯たちと合流した悟空はクリリンの頭を触り「しぇべらなくていい。さぐらせてくれ……」と謎の能力を使うのだ。

その後、瞬間移動を習得する悟空だが、謎のテレパシーを使用したのはこの1度だけ。あれがいったい何だったのか? 「ドラゴンボール七不思議」に数えられる迷シーンである。



・その3「ピッコロのカッコ良さが異常」

ポルンガのおかげで生き返りナメック星に飛んだピッコロは、途中でネイルと融合。圧倒的なパワーを手に入れ「第2形態のフリーザ」と戦うのだが、ここが最高にカッコイイ!

特に現場に到着したピッコロの「待たせたな……」は、ドラゴンボール史上でTOP3に入るカッコ良さ!! その2話後に第3形態のフリーザーにより半殺しにされると誰が思うだろう?


・その4「圧倒的強キャラ、フリーザ」

スーパーサイヤ人になった悟空には歯が立たなかったフリーザだが、それでもここまで強敵として描かれたキャラクターもそういない。フリーザの存在がドラゴンボールを数段底上げしたのではなかろうか?

そんなフリーザがセル編の序盤で「史上最大級の噛ませ犬」になってしまうとは。フリーザ編が1番好きな私としては、いささか複雑な感情が無いワケではない。


・その5「ヤムチャはヤムチャ」

ヤムチャといえばサイバイマンとの戦闘シーンがあまりにも有名だが、セル編でも人造人間20号の手により最初の犠牲者となっている(すかさず仙豆で復活)。

先ほどフリーザを「史上最大級の噛ませ犬」と言ったが、噛ませ犬としても格はやはりヤムチャの方が俄然高い。でもそんなヤムチャがみんな好きなんだ……! 俺も結構好き……!!



以上が「ドラゴンボールを読み返して驚いた5つのこと 21巻~30巻まで編」である。冒頭でお伝えした通り、私にとってのど真ん中であるため「?」となることはほぼなかった。

一方で、覚えているのに改めて読み返しても最高におもしろい! やっぱりドラゴンボールはフリーザ編が最高ォォォオオオオ!! 特に同世代の方は熱い涙を禁じ得ないことだろう。

参考リンク:ドラゴンボール公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.