こういうのが欲しかった! こういうのが!! トップバリュの「ガッツリ飯×ガッツリ飯」シリーズを見たとき、思わずそう叫んでしまいそうだった。
このところワンプレートの冷食が流行っているが、上品なものを望んでいる人はどれくらいいるだろう。もっとガッツリ系を出すべき……と思っていたら、そんな心のスキマを埋めてくれたのである。
・「ガッツリ飯×ガッツリ飯」シリーズ
「ガッツリ飯×ガッツリ飯」は満腹をアピった商品のなかでも、遠慮なくガッツリしてくれているものだった。
なにしろ、容量が420g(一部400g)。しかも、だ。
平気で炭水化物同士をかけあわせていたりするから生ぬるいことはしていない。ちなみに種類は全部で6つ。今回は新たに追加された3つを買ってみた。
・“ババンとまんぷく” バターチキンカレー&牛丼(537円)
まずはバターチキンカレーと牛丼をミックスさせたものから食べてみよう。
冷静に考えるとこれらは同じプレートにするべき2つなのかと思ってしまうのはさておき、カロリーは635kcalというスペックをしている。
レンチンして開封すると、エスニック系の匂いが漂ってきて食欲をそそられる。そして一口食べてみると……ふむ!
なかなかどうしてウマいじゃないか。辛すぎずに上品なバターカレー、それから甘めの味付けをした牛丼。食べる前こそ、これを往復したら事故るかもしれないと疑っていたがフタを開けたら違和感なし!
逆に計算されて作られているのが分かったから驚いた。ていうか、ちょっとした野菜が入っているのも嬉しいし、これはかなり当たりだと言っていいだろう。
・“タンタカタ~ンと” 炒飯風ごはん&汁なし担々麺、唐揚げのせ(537円)
お次はごはんと麺、さらに唐揚げまでワンプレートに乗っけられた一品だ。
カロリーは682kcal。ご飯と麺、そこに揚げ物というデブへのデスロードであるが、当然ながら食べたら天国だった。というのも、辛さのバランスがヒジョーによき!
ピリッとした坦々麺は過度な辛さじゃないし、そこに少し甘さを感じるタレのついた唐揚げが入ってきても決してケンカすることはなかった。そして炒飯風のご飯は薄めを意識してあって、まさしくちょうどいい。
炭水化物と炭水化物は大正義。ワンパクさを堪能したい人はきっと気に入るタイプの商品だろう。
・ “ドドンとまんぞく” 中華丼&麻婆丼、油淋鶏風唐揚げのせ(537円)
最後は中華推しのプレート。上記2つに比べて529kcalとほんの少しカロリーは控えめになっている。
ごちゃまぜ感がスゴいなとは思うものの、ここまでシリーズを通して失敗していなかったら期待していいはず。で、実際にどうだったのかというと……
中華のあんは安定した味だし、麻婆はピリ辛でアクセントになっていてよき。唐揚げが緩衝材みたいな役割をしており、味のスイッチの切り替えを担ってくれていた。うむ、ぶっちゃけ不思議な皿ではあったが、これはこれでアリ!
てな感じで、最初こそネタ感が漂っていた「ガッツリ飯×ガッツリ飯」だが、紛れもない野郎メシできちんと作られたものであった。それにしても、炭水化物の爆弾をレンチン1つでいつでも食べられるようになったのは大きい。
なお、残る3種は「ビビンバ&ヤンニョムチキン」「ナポリタン&ミラノ風ドリア、ハンバーグのせ」「ペペロンチーノ&ガーリックライス、チキンのせ」といったラインナップで、大体ウマいが約束されたような組み合わせである。気になる人は試してみてはどうだろう。