な……なんだこれは!? 先日、都内のスーパー「サミット」で買い物していたところ、思わず二度見する光景が視界に飛び込んできた。
な、ななな、なんと……! 九州なら知らない人はいないアイス「ブラックモンブラン」がクリームパンになって冷凍庫にぶちこまれていたのだ!!
・奇跡のサラブレッドみたいな商品
状況がよくつかめなかったため手にとってみると、どうやらコレは超有名老舗同士のコラボ商品らしい。
1つは九州だと泣く子も黙る「ブラックモンブラン」を製造する竹下製菓(佐賀)。もう1つは生クリームパンを1日3万個売るという株式会社清水屋食品(岡山)だ。
つまり、佐賀と岡山のトップオブトップのコラボなワケだが、もう結論から言ってしまおう。食べたら奇跡の血を引くサラブレッドみたいなもんだった。このブラックモンブラン 生クリームパン、ウマすぎたのだ。
・実食した感想
同商品は2023年11月からサミットで先行発売。12月からは全国地域で順次発売されているという。価格はオープン価格で、今回は321円で購入した。
なお、食べ方は「冷凍のまま」「自然解凍」「冷蔵解凍」の3通りが推奨されていたので全部まとめてやってみた。
3個購入し、まずはそのうちの1個を冷蔵庫で4時間寝かせておく。次に暖房が効いた部屋で自然解凍。あとはキンキンに冷えたものを取り出せば……
準備OK!
正直、外から見ただけだと何がどう違うのかは分からない。しかし包丁で半分に切ってみたら……
冷凍、自然解凍がほぼ同じ状態なのに対し、冷蔵だけが明らかにパン全体が緩んでいた。
「何かポロポロ落ちてんぞ、おい」と思うかもだが、これがデフォというかブラックモンブランのウリであるクランチポロリなのでご容赦いただきたい。
さて、あくまで個人的な感想にはなるが、それぞれの感触について軽く述べていきたい。
まずは冷凍。当たり前ながら凍っているため、シャリッとした食感でクリーム部分がまるでアイスのよう。パン生地の部分は甘くて思った以上にカチカチじゃなく、食べ進めるにあたり冷たいと思うこともなかった。美味しい。
次に自然解凍。たった20分そこらでそんなに変わらないだろと思いきや、冷凍にあったシャリッと感は消滅していて驚いた。それでいながらしっかり冷たくてウマさは保たれている。美味しい。
そんで最後に冷蔵解凍であるが、ぶっちゃけコレがナンバーワン。前者2パターンはどちらかといえばクリームがアイス寄りだったのに対し、しっかり生クリームになっていた。
んで、その生クリームがまたべらぼうにウマい! 何気に清水屋のクリームパンは初体験だったのだが、正直あまりのクオリティにビビってしまった。
推奨時間の4時間が影響しているのかは分からないものの、クリームが絶妙なラインまで溶けていてマジ最高。ふわふわのパン生地、さらにはコーティングされたチョコレート、クランチと絡めば脳が喜ぶ味だった。
まるで上品なスイーツを食べているかのようで、岡山県民ってこんなウマいクリームパンを食べて育ってるのかと羨ましくも思ったほど。今まで食べてきたクリームパンの中で1位と言っても過言じゃなかった。
・本気のコラボ
老舗と老舗のコラボで「本気で作った」とあって、相当なレベルにまで高められていたブラックモンブラン生クリームパン。どこにでも売られているワケではないから、見つけたらラッキーかも。
それにしても清水屋食品のスゴさに驚いた。1日3万個以上も生クリームパンが売れる実力は伊達じゃない……!
参考リンク:@press
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼原材料はこんな感じ