原材料の高騰に伴い食品・サービス・電気・ガス……などなど、幅広い分野で値上げの動きが広がっている。我らが「マクドナルド」もその例に漏れず、2024年1月24日から一部メニューを10~30円値上げすると発表した。

致し方ないこととはいえ、最近のマックはしょっちゅう値上げしているような……? そんな中、ネットでは「クーポンを使えば、もはやマックよりもバーガーキングの方が安い」という声さえあるようだ。

・4度目の値上げ

日本経済新聞によれば、2022年以降マクドナルドが全国の店舗で一斉に値上げするのは今回が4回目になるという。さらに一部の都市型店でそれとは別に値上げが実施されるなど「サンキューセット」に代表される、かつての “安いマック” の面影はない。

個人的には「日本はメシ代が安すぎる」と考えているため、値上げ自体は致し方ないことだと捉えている。一方でマクドナルドへ出かけると「その辺で食べても値段はさほど変わらないな」と感じるのも正直なところだ。

・クーポンを使うと?

さて、1月24日から実施されるマクドナルドの値上げに伴い、ネットでは様々な声が。ポジティブな意見もネガティブな意見もあったが、個人的に気になったのが「クーポンを使えば、もはやバーガーキングの方が安い」という声だ。

マクドナルドよりもかなりボリューミーなことで知られる「バーガーキング」だが、価格的にはマックより少し高いイメージがある。ただそれも相次ぐ値上げでマックがバーガーキングの値段に追いついてしまったのだろうか?

しかも、かねてからバーガーキングは「クーポンの割引率がぶっ壊れている」というのが定説だ。ついに来たのか、マックとバーキンの逆転現象。これは確かめてみるしかあるまい。

・比較してみた

というわけで、マクドナルドとバーガーキング、双方のアプリでクーポン適用後の価格を比較することに。なお、都内在住の関係でマクドナルドのアプリには「都市型店価格」が反映されていることをご了承願いたい。

まずは期間限定メニューで比較してみると、マクドナルドの「チーズダブルてりやきセット」が750円。バーガーキングの「GREAT WHITE チーズバーガー Double Beef(M)セット」が1290円であった。

サイドメニューはどちらもフライドポテトとドリンクのMサイズ。バーガーキングが巨大サイズのバーガーなので単純な比較は難しいが、価格差的には「昔のままじゃん」という印象だ。だがしかし……。

お次に「定番メニュー」だと価格差がグッと縮まる! マックのダブルチーズバーガーセットが650円であることに対し、バーキンのスパイシーワッパー(M)セットは710円! その差60円なり!! これは僅差と言ってもいいのではないでしょうか!

ちなみに割引き価格でいうとダブルチーズバーガーセットが定価の50円引きで、スパイシーワッパー(M)セットは驚異の230円引きであった。マックの値上げ云々の前に、改めてバーキンのクーポンがぶっ壊れていると実感した次第だ。

・マックの方が安いけれども

ただ実際には類似商品で「マクドナルドの方が高い」という事実は確認できなかった。ワッパーをJrサイズに変更すればモノによってはマックの価格を下回ったが、バーガーキングの代名詞はやはりワッパーである。そこは譲れないし譲るべきでもない……と思う。

まとめると、現段階ではクーポンを使用しても価格だけなら「マクドナルドの方がバーガーキングより安い」ということになる。とはいえ、マックの相次ぐ値上げとバーキンのぶっ壊れクーポンのダブル効果で「かつてなく価格差が縮まってきている」とは言えるだろう。

先述のように個人的には値上げが悪いことだとは思っていない。あとは味や好み、その時の気分で好きな方を選べばいいのではないだろうか? ただ「マックが安いから」「バーキンが高いから」という理由は、そろそろ通用し無さそうな気配である。

参照元:日本経済新聞マクドナルドバーガーキング
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
ScreenShot:マクドナルド公式アプリ、バーガーキング公式アプリ (iOS)