
ゲオが2023年10月26日に販売を開始し、今ではとうに取り扱いが終了したカメラがある。その名も『4Kコンパクトデジタルカメラ』。
価格は税込み5478円で、本体重量99g! 写真解像度が最大4400万画素(有効画素数800万画素)! 4K動画撮影機能に、16倍のデジタルズーム!!
・箱
外箱の外観はトップの写真の通り。スタイリッシュな黒い背景に浮かび上がる「4Kコンパクトデジタルカメラ」。メーカーは恐らくBluemakeというところなのだと思う。
箱の側面には本体サイズと付属品について、詳しく記されている。一目見て色々と把握できる、素晴らしいデザイン。
逆側はこう。簡易的なアピールポイント一覧といったところか。
裏側には、より細かく仕様が記されているぞ! 色々な機能があるらしい。
・シンプル
箱の中身はこう。本体、充電ケーブル、ポーチ、バッテリー、そしてストラップなど。
これが本体だ。まあまあ普通のコンデジといった外観。
裏はこんな感じ。直感的に操作できる素晴らしいデザイン。
底面には三脚穴も完備! 行き届いたホスピタリティを感じる。
トップには、電源ボタンとシャッターボタンのみ。一切迷う要素が無い仕様。
横にはUSB Type-Cケーブル用のソケットが。ここで充電ができる。
・画質は
さて、カメラのレビューとなると、避けて通れないのは画質の話。実際のところ、どれくらいのものなのか?
正直に述べるなら「プロのライターが仕事で使っても全く問題は無い程度」と断言しても、それは少なくとも当サイトの基準であれば嘘にならない。
実は当サイトにて、掲載写真の全てをこの「4Kコンパクトデジタルカメラ」で撮影した記事がすでに公開されている。それも1本ではなく、3本ある。
1本はこちらの松屋の記事。
もう1本も松屋の記事。
そして最後はこちらのバーガーキングの記事だ。
これらの記事は、使用した機材こそゲオの5478円のカメラという縛りがあったが、しかしその他の記事で用いるのと同等の技術や工夫を動員して撮影にあたっている。
つまり、こちらの大阪王将のレビューや、こちらのリンガーハットでの食レポと同じ撮り方を、違うカメラで行っているだけだ。
画質に対する感じ方は人それぞれだと思う。この3本の記事の写真を見て、各々で評価を下していただきたい。
AFの精度は私の手元にあって試せた最古のスマホであるXperia XZ3(2018年発売)よりも倍くらい悪く、ピントが合うまでの速度も倍くらい時間がかかる。松屋の店内くらいの明るさですら、ピントが合わせられないという事態が発生したことも付け加えておこう。
使用するには時間的余裕と、味のある画質を受け入れる心の余裕が必要だろう。皆さんが最も関心を寄せるであろう、画質やAF関連のレビューは以上だ。
・その他もろもろ
ここからはもう少し踏み込んだ部分に触れていこう。本体のレンズ正面に書かれたスペックは “F/3.2 f=7.36mm” というもの。あまり見慣れない表記だ。
現在主流なカメラのレンズのスペックの記載方法はこんな感じ。どちらも異なるメーカーのレンズだが、”1:〇〇”でレンズの開放F値(有効口径を1とした場合に対する焦点距離の比率)を、その隣に焦点距離を記載することが多い。
では『4Kコンパクトデジタルカメラ』の、”F/3.2 f=7.36mm” とは何なのか……? これは理科の教科書に出てくるレンズの公式に則ったものだと思う。
つまりFがレンズの明るさで、fが焦点距離なのだろう。F値は3.2で、焦点距離は7.36mm。しかしセンサーサイズが分からないので、一般的に浸透しているであろう35㎜版換算でどの程度なのかわからない。
ということで私の方で試した感じ、恐らく35㎜換算で35㎜相当だと思う。なかなかに渋い値だ。
35㎜はスナップなどするには非常に便利。しかし本機のAF速度と精度では、一瞬の奇跡を切り取るタイプのスナップはできない。
頑張って近所のイチョウの木と通りがかった自転車を撮ってみたのがこちら。
AFは絶対に間に合わないが、10mくらい先のものに最初からピントを合わせて待ち構えておけば、だいたいパンフォーカスになって上手く撮れる。もっとも、そもそもの画質的にピントなど些細な問題と言えるかもしれないが。
また、見ての通りダイナミックレンジが令和とは思えないほど狭いため、明暗差の激しい場所ではすぐに黒潰れと白飛びが発生するのもポイントだ。
というか、あらためてこのイチョウはなんだ? キュビズムか? 描画性能が限界すぎてもはや絵画の領域に入っている。使用感と結果的に、昭和のフィルムカメラの方がずっといい結果を残せるだろう。
そういえば私は何年か前に「オートフォーカスカメラの日」のための記事で、ヤフオクで落札したジャンクの『コニカ C35 AF』を修理してレビューしている。
その時に撮った写真と見比べても、画質(これはフィルムなので当然かもしれないが)的にもAFの精度的にも、40年くらい前のフィルムカメラの方が圧倒的に優れていると思う。
ではウリの4K動画はどうなのか? 端的に言って、この静止画が動くだけだ。それ以上の情報は不要だろう。あのキュビズムみたいなイチョウが静止しているか、カクカクと揺れているかの差しかない。
また、オートのホワイトバランスも独特の動きをする。動画だと頻繁に色が変わってよろしくない。
ウェブカメラとしても使用可能だが、35㎜相当という微妙に自撮りするには狭い画角と、F3.2という暗いレンズ。そこに情緒不安定なホワイトバランスが合わさり、とても不幸な生活をしていそうな感じに映る。これでWEB会議に出席したら、1人だけ画質で悪目立ちすることだろう。
・スマホが良い
ということで、ゲオの5000円ちょっとのカメラ。とにかく凄まじいカメラだ! 誰もが優秀なカメラの搭載されたスマホを持つ2023年に、これが登場したということに最大級の凄みを感じる。
正直、このカメラで出来るあらゆることは、恐らく皆さんの手元にあるそのスマホのカメラ方が、スマートにこなしてくれる。
まあ99g(バッテリー等込みで117g)なのでスマホよりも軽いことは確かだが、でもこいつが生み出せるあらゆるメリットは、おそらく99g(117g)を持ち運ぶ重量的なデメリットすらも相殺できないと思う。
4Kとか4400万画素とか、カメラを買う際には、そういう数字に踊らされないことが重要だ。それを教えてくれる、良い教材ではあると思う。
参考リンク:ゲオ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼記録媒体にはファミマで買った「KIOXIA」なるよくわからないマイクロSDカードを使用した。128GBで2200円と安いが、本体も合わせると何だかんだで7000円超え。
通常、4K撮影をアピールしている本当に性能のいいデジカメやスマホは、使用できるSDカードにも縛りがある。ビデオスピードクラスという規格で、一定以上の性能が保証されたものしか使えないのだ。V60とかV90とか書かれているやつで、安くても128GBで1万円前後する。しかしこいつには縛りが無い。つまりはそういうことだ。
江川資具



















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