2023年10月10日から、全国のリンガーハットで始まった「かきちゃんぽん」。秋冬期間恒例のメニューだ。

モノもいつもと同じ……かと思いきや、今年は牡蠣が10個も入った「かきちゃんぽんデラックス」があるという。

リンガーハット史上最多ということで食べてみたところ、圧倒的な牡蠣力の前に長崎も ちゃんぽん も消し飛んでいた

・3380円

ということで最寄りのリンガーハットへ。お店の外には「かき ちゃんぽん」と書かれたのぼりが何本もはためいていた。


メニューはこんな感じ。牡蠣は2個入り、3個入り、4個入り、そして10個入りが仕様として存在。トッピングとして1個300円で最大5個まで追加できるそうだ。


今回頼むのは、もちろん牡蠣10個入りの「かきちゃんぽんデラックス」。お値段3380円とピザみたいな値段になっているが、まあ牡蠣10個だしな。ピザよりも納得できる。


・かきちゃんぽん

オーダーから待つことしばし、届いたのがこちら。


牡蠣がすげぇわ。これを注文した奴は全員牡蠣を数えると思うが、私も数えずにはいられなかった。しっかり10個並んでいる。


実は「かきちゃんぽん」を食べるのは今回が初めて。見た感じ、牡蠣を揚げてんのかなと思ったが、公式HPによると “豆乳クリームバターで丁寧に焼き上げた” そうだ。

牡蠣ってだけでも十分にそそられるが、焼けたきつね色の部分がウマそうな気配を加速させる……! 


麺は「長崎ちゃんぽん」特有の太いやつ。見た目以上に食べ応えがあるんだよなこれ。


横を見ると、小皿になにやら緑色のモノが。柚子胡椒だった。なるほど、これで味変をするみたいなそういうヤツか。



・牡蠣

観察に長く時間をかけすぎると麺が伸びてしまう。そろそろ食っていこう。もちろん最初は牡蠣だ。

焼かれて身が程よく締まっており、ジュワっと牡蠣フレーバーが染み出る。焼かれた際に付与されたバターと、スープの味噌フレーバーとの相性も最高だ……! これがマズいわけがねぇんだよなァ!!

最初に牡蠣を1つ食べた後は、先に野菜などをやっつけることに。牡蠣はもったいないので最後までとっておこうと思ったのだ。

しかし、まだ9個も牡蠣がそこかしこに埋もれているため、どこを攻めても牡蠣が出てくる。キャベツだと思ったら牡蠣。かまぼこだと思ったら牡蠣。

計10個も入っていたら牡蠣を惜しむ必要など皆無であることは、すぐに理解できた。



そしてスープもヤバい。時間と共に牡蠣フレーバーが染み出しているのだろう。最初は味噌味だったが、今はもはや牡蠣味。麺にも牡蠣フレーバーが沁み込んで、何を食っても牡蠣というレベル。

これはどういうことだ。食べ始めた時は、確かに牡蠣が10個入った長崎ちゃんぽんだった。しかし今は、長崎もちゃんぽんもかき消され、ここにあるのはちゃんぽんの食感な牡蠣

マジでピザみたいにお高いが、しかしバチクソにウマく、満足度も圧倒的……! 1回で十分かもしれないが、しかし1回は食っておいた方がいい系のヤツだと思う。

単にウマいだけではない。例えば「スイカを丸ごと1個食べる」とか「ケーキを丸ごと1個食べる」みたいな、そういう金にモノを言わせて子供じみた願望を実現した時に得られる独特の満足感に通じるものもある。

そしてその経験は、間違いなく人生を豊かにする。わかるだろう? その手の願望と、そこから得られる些細な満足感を軽視する人間が、外から見ていていかにつまらないか。

さらに高みに至りたい方は、トッピングで5個追加して狂気の牡蠣15個入りという選択肢もある。最寄りのリンガーハットでどうぞ。

参考リンク:リンガーハット
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.