40年以上も生きていれば “安くて美味しい料理” はほぼ食べ尽くしたと思っていたし “新しい美味しさ” に感動することはもうないと思っていた……が、全然そんなことないらしい。先日訪れた大分県で、メチャメチャ美味しい料理に出会ってしまった。

何を食べてそんなに感動したのかと言うと「ニラ豚」。その名のとおり、ニラと豚肉とキャベツをジャジャっと炒めた一品で、大分県民のソウルフードだという。そんなニラ豚の発祥地と言われているのが、地元で大人気の中国料理店「王府(わんふ)」である。

・王府のニラ豚

最寄駅は日豊本線の高城(たかじょう)駅とのこと。駅から歩けば7〜8分で着くらしい。週末の12時半過ぎに車で訪れると、店舗前と通りを挟んだ広めの駐車場もほぼ満車状態という圧倒的な人気ぶりを発揮していた。県外ナンバー車も多いようす。

いざ入店すると、店内はかなり活気に満ちていて、厨房から料理がバンバン運ばれてくる……どうやら安くてウマいだけではないらしい。客の回転もスーパー早いので、店の外まで行列ができていても引き返す必要はないだろう。名前を書いて店内で待つことにした。

待っている間にメニューを確認する。1番人気はやはり「大分名物 ニラブタ(900円)」。同じくニラ入りの麺「ニラチャン(900円)」も気になるが、ここはやはりニラブタを頼むべきだろう。なんせ市を挙げて「にら」「にら豚」を推しているのだから。

そんなこんなで5分ほど待ってからテーブル席へ。単品も定食も同じ値段だったので「ニラブタ定食(900円)」を注文した。


・ニラブタ定食

ニラブタ定食は、ほとんど待たず(2〜3分)に運ばれてきた。この勢いとスピード感が料理の魅力を引き上げているような気がする。ジャジャっと炒めて、勢いよく盛り付けて、そのスピード感のまま「お待たせしましたー!」って感じ。いや全然待ってないんですけど。

もうメチャメチャ美味しそうだし……食べてみたら本当に死ぬほど美味しかった。しかも意外と “初めての味” で感動する。少し甘めの味付けが新しいと感じるだろう。ニラ・キャベツ・豚肉というシンプルな組み合わせながら新しい発見がある。これはウマい。

シャキシャキした食感と甘辛いタレでご飯がどんどん進む。最初、ご飯がちょっと多いかなとも思ったが、マジで全然そんなことなかった。まさに絶品

こういう感動は高級な寿司や焼肉では味わえないだろう。どちらかと言うと、台湾の阿城鵝肉(アーチェンアーロウ)で「ガチョウのスライス」を食べた時のような感動だ。すなわち “知らなかった美味しさに出会えた喜び” である。もっと早く知りたかった。

・ニラ豚のために

実を言うと今回は「王府のニラ豚」のためだけに福岡から車で約2時間かけて大分に向かったが、本当に行ってよかったと思っている。またニラ豚のために大分に行きたい。知らなかった方はぜひ覚えておいてくれよな!


・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名:中国料理 王府(ワンフ)
住所:大分県大分市高松東1丁目3-1
時間:11:00〜15:00 / 17:00〜22:00
休日:火曜日

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.