「最終的に世界中の全ての国のマックを訪れたい」と意気込むシリーズ。今回は東ヨーロッパのキレイな国・チェコ編である。パリやウィーンっぽいお耽美な雰囲気を感じたいが、あまり都会すぎるのもイヤ……という方にオススメの国だ。

あと、チェコは食べ物がおいしい。物価がお安め。ビールは特に激安なので、飲んだくれたい方には激しくオススメの国である。そんなチェコのマックでは当然のようにビールが飲める。昼間っから行くしかない。

・歴史に思いを馳せながら

チェコでビッグマックの値段は95コルナ(約622円)。物価の割には高め。

ここはプラハ中心部『ヴァーツラフ広場』の一角にあるマック。「プラハの春」において人々がデモを行った場所として知られ、読者の皆さんも社会科の教科書などで一度は目にしたことがあるのではないか。勉強になるな、このシリーズは。

スタイリッシュな感じの店内。さすがに混んでる。

マックカフェが併設されており、死ぬほどおいしそうなケーキが並んでいた。なんで私、この時ケーキ食べなかったんだろう? 食べたいなぁ……今。



・色々最高だったチェコのマック

当然というべきか、ここで飲めるのはチェコが誇る世界的ビール『ピルスナーウルケル』。1缶39コルナ(約255円)である。

同じものを市内のスーパーで買うと1缶25コルナ(約164円)くらい。他メーカーなら3分の1くらいの値段で買えるものもザラだが、さすがにチェコでもピルスナーウルケルは “ちょっといいビール” の扱いらしい。ちなみに日本だと300円くらい。「いなげや」とかで売ってる。

この日私が選んだのは『SINGLE BIG TASTY CHICKEN(直訳:大きくておいしいチキン1枚)』99コルナ(約648円)。

注文時、使用される具材が電子パネルに一覧で表示され、増やしたり減らしたりのチョイスが簡単にできるシステムが素晴らしかった。「あ、ピクルス抜きでお願いします……」とかいちいち言う必要がない。全世界で導入されるべきだと思う。



・チーズでビールを

日本よりバンズが茶色い気がする「おいしいチキンバーガー」。

「おいしい」を名乗るだけあって、確かにおいしかった。

から揚げ風のチキンだけでも普通においしいところへ、スモーク強めのベーコンとソースが激しく自己主張。チーズはオレンジ色の伸びるやつではなく、白くて硬いプロセスチーズだ。個人的にはポイント高め。

「かわいいから」というだけで選んだサイドメニューは、謎の星形のヤツ。てっきりポテト系かと思ったら……

ただチーズを揚げたヤツだったのでシンプルにビックリした。さきほどと真逆で真っ黄っ黄色なアメリカ・チーズ。外側にへばりついたカリカリは……米かな? これ1個でビール2本くらいいけそうな濃厚さ。チーズ大好きっ子は要チェックだ。

ところで今さら数えてみたところ、私のマック巡りの旅は今回で12カ国目らしい。もはやマック巡りのために行き先を決めている説まであるが、今後も頑張って国数を増やしてゆきたい所存である。がんばりマス!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.