ジャンボ! さっそくだけどリクエストボックスに届いた質問に答えるね。


「こんにちは、以前老後の介護は絶対に家族がやる、という記事を読みました。

それでは万が一、一生涯結婚しない(もしくはできなかった)という人がいた場合、その後はどうなるのでしょうか?

また、介護が必要になった際に世話をする予定の家族が、例えば事故などでいなくなってしまった場合の国からのサポートなどはあるのでしょうか。

最近の日本では結婚せず、生涯独身の予定の人も多いことから気になりました。どうぞよろしくお願いします」


オッケーオッケー。「ケニア人は」というか「カンバ族は」みたいなアンサーになるが、お答えしよう!

・兄弟(姉妹)がいたらセーフ

たとえばその人がカンバ族で、結婚しておらず年老いた場合、それも介護が必要なレベルだった場合、さらに子供がいない場合……一体だれが彼(彼女)の世話をできるのだろうか?


まず、そのご老人に兄弟(姉妹)がいたらセーフだ。きょうだいの子供、つまりは甥っ子、姪っ子に介護の世話を頼むことができる。いちおう身内だからね。


一方、そのご老人に兄弟姉妹がいない場合は、かなり厳しい戦いになる。


歳も歳なので親もいない、結婚していないのだから子供もいない。


さらに兄弟姉妹もいない。


つまりは身内が「誰もいない」。


このような場合、善良なソマリア人が世話をしてくれることもある。


ただし、もちろん、お金を払って、だ。


なのでお金が無かったら完全に「詰み」だ。


介護の回答は以上だ。



・国からのサポートは?

続いての質問。


「介護が必要になった際に世話をする予定の家族が、例えば事故などでいなくなってしまった場合の国からのサポートなどはあるのでしょうか」だが、答えは……


「そんなもん、ないよ」だ。


介護が必要になった際に世話をする予定の家族が、例えばスピード違反の車にはねられて亡くなった場合、政府(国)は誰にも何も支払わない。


そんな手厚いサポート、ない。あるわけない。亡くなった人に支払われるのは、「自動車保険からの、ほんのわずかな保険金」だけだ。


では、なぜ国からのサポートがないのか? その答えは、「お金目当てで、わざと事故して死ぬ人が出る可能性があるから」だ。


だが安心してほしい。


政府は死んだ人には何も支払わないし、サポートもしないが、政府がその人の死亡を確認した後は、仮に死んだ人がローンや借金を抱えていた場合、毎月の支払いを停止してもらえるんだ。ホッ!


いずれにしても、高齢者はいずれ死ぬ。事故でなければ、病(やまい)に倒れる。そして運が良ければ病院に運び込まれる。


重病で緊急事態に陥っていると思うので「介護」どころではないけれど、医師が手当をしてくれる。なので最期の「世話」は医師に任せることになるだろう。


もっとも、生涯独身、周りには誰もいない、そんな状況で病院の世話になれるってのは、よほど運が良ければ……の話だけども。クワヘリ。


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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