ジャンボ! 今回もリクエストボックスに届いた質問に答えていっちゃうよ〜。内容がけっこう詳しくて、具体的なのでコピペするね。


「日本の外務省のサイトでケニアの安全情報を見るとソマリアとの国境付近とガリッサは非常に危険なため退避勧告が出ているのですが、現地の人も近づかないのでしょうか?

また、日本では報道とか全くされていないのですがケニアではその地域の報道とかはされているのか教えてほしいです」


良い質問だ。これからケニアに遊びにいくひとのためにも答えよう!

・ソマリア国境沿いについて

まず、ケニアとソマリアの国境は、ガンマンによる攻撃があるため非常に危険だ。下手すりゃ撃たれて死ぬ。絶対に絶対に近づかないこと。

ちなみに質問にもあった「ガリッサ」の街に住む多くの人は「ソマリ人」だ。ガリッサの町に住んでいる、いわゆるケニア人は、ほとんどいない。もしいたとしても、それは “仕事のためにいるだけ” の人たちだ。

いずれにしても、「ソマリア国境沿い」ならびに「ガリッサ」は質問主の情報通り危険なので、絶対に近づかないこと。わかったね。


・それよりも危険な場所が今はある

しかしながら、今、ケニアでは、もっと危険な場所がある。ケニア北西部「リフトバレー地域」と呼ばれるエリアだ。その理由を簡単に説明しよう。

この地域に住む人は「ポコット族」と呼ばれる部族。彼らの主な活動は家畜の世話なんだが、数年前から、大人数の盗賊グループを作って殺戮を繰り返している。


・狙いは家畜

ポコット族の盗賊グループは本当に危険。簡単に人を殺し、そして家畜を奪い去る。今に始まったことではなく、たぶん調べれば、簡単に情報が出てくると思う。

「リフトバレー地域」、特にリフトバレー北部に住むほとんどの人々は学校に通ったことがない。彼らは、生まれたら、牛を飼う方法を教わるだけという。そんな彼らの一部が、いま盗賊になっているんだ。



・まさに今、取り締まり中

ケニア政府は今、この地域に住む人々に対し、立ち退くよう命じている。盗賊を追い出すため、取り締まりを強化している真っ最中だ。

ちなみに、これまでに135人もの罪なき人たちが盗賊に殺され、数百万の家畜が彼らに奪われた。また、たとえ武装していたとしても、20人の警備員が殺されている。

なお、それらの危険情報は、ケニアでもニュースになっている。ケニア人でも絶対に近づかないので、みんなも行っちゃダメだよ。ではクワヘリ!


参考リンク:外務省海外安全ホームページ、ケニア危険・スポット・広域情報
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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