海外に出かけたら、せっかくなのでその土地の美味しいものを食べたいもの。海外で食べる和食やマクドナルドも実は意外と美味しいが、その土地のグルメを食べてこそ「海外までキターー!」と感じるのである。

さて、先月人生初のニューヨークに出かけて来た私(サンジュン)は、アメリカのとあるグルメを楽しみにしていた。それはバーベキュー。アメリカ在住の友人から「バーベキューはコテコテのアメリカ料理で美味しいよ」と聞いていたのだ。

・アメリカ料理って?

みなさんは「アメリカ料理」と聞いて何を思い浮かべるだろう? ぶっちゃけた話、私は「ハンバーガーとピザ……以上!」というくらいアメリカ料理が思い浮かばない。ギリギリ、ポテトを入れてもいいくらいである。

実際のところアメリカではハンバーガーを食べまくっていたし、それはそれで問題ない。1カ月間のハンバーガー漬けはややキツいが、1週間くらいなら “エブリデイ ハンバーガー” もむしろウェルカムだ。

とはいえ、せっかくアメリカまで行って毎日ハンバーガーも味気ない。アメリカ在住の友人に「なんか “これぞアメリカ料理!”ってグルメが食べたいな~」とリクエストしたところ、教えてもらったのが「バーベキュー」である。

友人いわく「アメリカは広いからエリアによってはイマイチな場合もあるんだけど、ニューヨークなら美味しいかな? 本場はテキサスで流石の美味しさだよ」とのこと。バーベキュー……メッチャ美味しそうじゃん!

・いざバーベキュー店へ

というわけで、その友人に連れられタイムズスクエアのほど近くにあるバーベキュー店へ。店は木材をふんだんに使用したカントリーな造りで、なんとなくアメリカ南部を連想させた。アメリカ南部、行ったことないけど。

で、注文は全て友人に任せて待つこと10分ほど。やってきたのは大皿に盛りつけられたお肉ちゃんたち! ええやん、ええやん!! なんかパーティー感あって超ええやん!!!!

その内容は、豚のスペアリブやプルドポーク(茹でた豚肉を裂いた料理)、そしてグリルした牛肉などなど。よくわからないがマフィンが堂々と盛り付けられているあたりも、本場感があってテンションが上がる。

・まさにバーベキュー味

で、気になるお味はというと、身もふたもない言い方をすれば「チキンマックナゲットのバーベキューソースの味」が最も近い。もちろん肉の部位ごとに味わいや食感は違うものの、バーベキューソースの味がメチャメチャ強いため、結局はその味になってしまう。

……が、それが最高! 濃いめの肉を食べたらビールで一気に流し込む!! この濃ィィイイ味付けは、おそらく “ビールありき” なのだろう。最悪、バーベキューソースだけ舐めていればビールではイヤでも進んでいく。

また、炒め煮込したカラードグリーン(アメリカの野菜。葉っぱ)、コールスロー、マッシュポテト、豆の煮込み……などなど、副菜も充実していた。1度の食事でTHE・アメリカンなグルメを一気に楽しむことが出来るバーベキューは、かなりオススメだ。

・むしろ安いかも

で、お値段は1人当たり45ドル(約6677円)ほど。日本の感覚だと安くはないが、ラーメンにトッピングをしたら40ドル(約5930円)くらい普通にするニューヨークの物価に慣れていた私は「むしろリーズナブルじゃん!」と感じた次第である。

日本で「バーベキュー」は行為そのものを指すが、アメリカのバーベキューはちゃんとした料理であった。もちろん行為自体を意味する場合もあるのだが、少なくとも「薄切り肉は出てこない」とのこと。アメリカのバーベキュー、ぜひ1度体験して欲しい。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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