もうね、「え?」が止まらなかった。ステーキガストが伊勢海老をフライにしたと聞いてから、実際に食べ終わるまでに。まさに「え?」の連続。

そもそも、伊勢海老をフライにした時点で「え?」である。なぜ伊勢海老を!? 普通のエビでいいじゃん的な。

というか、伊勢海老ってフライにするものなの? あれは刺身で食ったりするものじゃないの? 他にやってる人いるの? と思ってググったら……


え?


自分の勤める会社がやっていた。詳細はその記事「【男のロマン】伊勢海老でエビフライを作ってみた! 1キロ超えの巨大エビフライ最強すぎィィィイイイ!!」をご確認いただくとして、あのステーキガストがロケットニュースと同じことをやっているとはどういうことか?


もちろん、作る手間等に関してはステーキガストの方が何倍もちゃんとしているのだろう。それこそ一緒にするのは大変申し訳ないのだが、伊勢海老をフライにしちゃおうという発想自体はロケットニュースレベルと言わざるを得ない。

でも、だからこそ気になる。ネタだと思われかねない「伊勢海老フライ」をステーキガストはどう “料理” するのか? めちゃくちゃ真面目に売り出しているのか? それとも、ツッコミ待ちの商品なのか?



実際に見てみようと思い、お店に行くと……


どうやら真面目に売り出しているっぽい。ネタ的要素はほぼ無い。強いて言うならば、商品の正式名称(びっくり伊勢海老フライ)の “びっくり” でほんの少しおどけている程度。

たしかに伊勢海老をフライヤーにぶち込んでいる光景は “びっくり“ としか言いようがない。だが、それを “びっくり” の一言で済まそうとするところも軽く “びっくり“ である。

なお、価格は単品で1969円。お値段がお値段だけに「思ってたものと違った」となったら最悪だ。そこで、伊勢海老フライを注文する前に押さえておいた方がいいことを発表したい。まずは……


伊勢海老は半身ってこと。1尾丸々フライにしているわけではない。さすがにステーキガストはそこまでクレイジーじゃなかったと安心すべきか。

それからもう1つ。これが重要なのだが、「伊勢海老フライ」は決してデカ盛り系のメニューではないということ。言い換えるならば、可食部はそこまで多くない。


お皿に伊勢海老の頭が載っているのを見ると「とんでもないメニュー来た」と思うだろうが、その部分を裏返しても何もない。身はもちろん、味噌的なものもナッシングある。


伊勢海老を食べ慣れている人からすると「当たり前」って感じかもしれないが、私のように生まれて初めてだと「頭に何かあるのか?」と期待する人もいるだろうから言っておく。頭部はいわば飾りだ。


では、実際に食べられる部分がどれくらいかというと……



こんな感じ。サイズ的には、いなり寿司3〜4個分というところだろうか。もちろん普通のエビフライとは比較にならないほど大きいが、伊勢海老の仰々しいビジュアルを考えると「あれ?」というのが正直な印象。



だが、食べてみるとやはり美味かった。こちらは良い意味での「え?」で、身のプリプリ感が尋常ではない。理想的な弾力に、歯茎までが歓喜しているようだった。なので味的な満足度は高かったが、価格と見合うかとなると判断の分かれるところ。

ちなみに、「伊勢海老フライ」は数量限定で無くなり次第終了。気になる方は早めにどうぞ。

参考リンク:ステーキガスト「伊勢海老フライ
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼今回頼んだのは、超あらびきステーキハンバーグとのセット。ライス・スープバー・ミニデザートも付けて2629円だった

▼ミニデザート