海老の王者・伊勢海老。言わずと知れた高級品であり、そのボリュームからくる身の食感はそんじょそこらの海老とはもはや別物だ。あの「ぶりん!」が感動するのである

以前、伊勢海老でエビフライを作った時は1尾9900円で購入した。これも伊勢海老と考えると決して高い価格ではないのだが、本場三重県には、そんな伊勢海老を出す回転寿司屋があった。生の伊勢海老握りが522円! その名も『グルメ回転寿司 鈴木水産』である。

・価格帯

私が訪れたのは鈴鹿市のイオンモール内にある『グルメ回転寿司 鈴木水産 鈴鹿店』だ。広大なイオンモールのレストランコーナーに入るちょっと良い回転寿司屋である。

メニューを見ると、価格帯は税抜き126円から800円台くらい。まあ、上は高いが、これは大トロの価格なので、多くのネタは200円から高くて500円くらいのイメージだ。

・ひと口サイズ握り一貫522円

そんな中、伊勢海老は522円。正直、店に来るまでは、伊勢海老がどんな形態で出てくるのかよく分からなかったが、店頭のメニュー写真を見ると、おそらくひと口サイズの握り一貫である。

どうやら伊勢海老のあら汁(419円)もあるようだが、聞いてみたところあら汁は売り切れとのことなので、まずは伊勢海老の握りを食べてみることに。

ひと口サイズになった伊勢海老の見た目は、生海老と変わらない感じだった。だが、このサイズ感に切り分けた時に、伊勢海老と普通の海老に違いってあるんだろうか? 食べてみたところ……


全然違ぇ……!

ひと口サイズでもちゃんと「ぶりん!」とした身の大きさを感じる食感!! むしろ、他の海老と同じサイズだからこそ、その食感の違いが浮き彫りになっている。伊勢海老SUGEEEEEE!

・伊勢まぐろの違い

そこからいくつかのネタを食べてみたのだが、食感の違いで言うと、伊勢まぐろの赤身(381円)も感動ものだった。そんなに高くないし、まぐろの赤身ってそこまで変わらないんじゃないかと思いきや……

食べ比べてみると明らかに身が締まっていてウマイ。普通のまぐろは260円なので、120円の差なら伊勢まぐろを選ぶくらいには赤身の味も豊潤だ。

・鮮度の良さ

そんなメニューの中で、個人的に高コスパに感じたのは白焼穴子。皿を縦断するような穴子が乗って285円。ふわふわジューシーな食べごたえの満足度はかなりのものである。

他にも活さざえ(475円)はまだ動いてるのが分かるくらい元気だし、ずわいがに(313円)も生で、鮮度の良さが伝わってきた。もちろん、スシローやくら寿司よりは高くつくが、さっと寄っただけでも三重の味を十分感じられたことは追記しておきたい。

・ご当地の香り

何より、やはり伊勢海老が生で出てくる回転寿司というのは初めてである。北海道伊豆イギリスなど、どこか行く度にご当地回転寿司をリサーチするのが趣味の私だが、『グルメ回転寿司 鈴木水産』にもまた “ならでは” なご当地の香りを感じた。これだからご当地回転寿司巡りはやめられない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 グルメ回転寿司 鈴木水産 鈴鹿店
住所 三重県鈴鹿市庄野羽山4-1-2 イオンモール鈴鹿
営業時間 11:00~21:00
定休日 無休

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼ずわいがに

▼白鉄火

▼白子