和食チェーン『やよい軒』でちょっと高めのから揚げ定食が販売されている。その名も「極みから揚げ定食(税込870円)」で、普通の「から揚げ定食(税込790円)」より80円高い設定。別に大きな価格差ではないが、私(中澤)は今のから揚げで十分なので極みを注文したことがない。

ゆえに、逆に気になった。もし、80円の差で以前販売されていた「せせりの唐揚げ」レベルの感動があるならば、今度から極みを注文する。というわけで、試しに食べ比べてみることにした

・見た目から別モノ

注文したのは「極みから揚げ定食」とサイドメニューの「ミニから揚げ(税込240円)」。2つは見た目からまず別モノだ。普通のから揚げと比べて、極みから揚げは衣が竜田揚げみたいになっておりサイズも大きい。

とは言え、極みから揚げ定食は4個、から揚げ定食は5個なので、定食の肉量的にはあんまり大差ないようにも感じる。まずはベーシックの味を確認しておきたい。普通のから揚げを食べてみたところ……

カリカリの衣から肉汁がにじみ出す。揚げ立ての衣で鶏肉も柔らかい。そう、やよい軒のから揚げはまあまあウマイのだ。食べてみて改めて思う。「これで十分だな」と



・極みから揚げ

はたして、極みから揚げは、この十分なから揚げを相手に極みたる真価を見せることができるのか? たかが80円、されど80円……ファイッ! 食べてみた!!

なるほど。まずは違いを述べると、衣にカリカリさ以外にサクサクさも感じられる。衣の質感がよりクランチーで、微妙に味がついていた。



・1番大きな違い

ただし、この味は本当に微妙なもので特にウマくなっているわけではないように思う。肉の味自体も同じなため、から揚げで考えた時、違いは衣が微妙にサクッとしたという程度だ。唯一、明確に違うことと言えば……

極みから揚げ定食には2つのソースがついてくること。これはから揚げ自体の変化ではないため後回しにしていたが、実は、メニューの段階で「大葉だしおろし&青しばタルタル」か「旨塩だれ&ラー油マヨ」かを選択することもできる。ちなみに、私が選んだのは「大葉だしおろし&青しばタルタル」の方。

このタレはかなりウマイ。大葉だしおろしはアッサリしているけど味が薄いわけではないし、青しばタルタルはドロッとしたタルタルに青しばの食感がコントラストを加えている。普通のから揚げにつけて食べても激ウマだ

というわけで、『極みから揚げ』と普通のから揚げの1番大きな違いはタレ。「極み」と冠しているだけにから揚げそのもので納得させてくるかと思いきや、個人的に意外な結果となった。

せめてスーパーマーケット『ライフ』の醤油唐揚げと純和赤鶏むね塩唐揚げくらい違いがあればという感じだが、まあ価格差は80円。順当なところなのかもしれない。やよい軒はせせりのから揚げ復活して。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.