さすがです、やよい軒さん! 2020年1月7日、定食チェーン『やよい軒』から「四川麻婆豆腐と唐揚げの定食(税込890円)」が誕生した。麻婆豆腐と唐揚げとは誰もが満足の王道の組み合わせ! しかも麻婆豆腐は奥深い味わいの本格派だ。

この麻婆豆腐は土鍋でグツグツ、この寒い季節に鬼リピ決定のウマさなのだが、さらに1つ売りがあった。それは別添えのラー油と花椒パウダーを追加することで「理想の辛さに調整できる」ということ。理想の辛さとはどのレベルをさすのだろうか。

・理想の辛さを求めて

確かにこの麻婆豆腐は何も入れないままだと「コク深い麻婆豆腐」止まりだ。すでに十分に現地風で美味しいが、激辛料理が好きな人なら辛さ「辣(ラー)」もシビれ「麻(マー)」だってもう少し欲しいところだろう。

そこで別添えのラー油と花椒で「理想の辛さに調整してね!」ということなのだが、まず言っておく。このラー油、シャレにならんくらい辛い! 

辛いのが平気な私も、ひとたらししただけで、むせて涙が出てきた。危険なブツなので、味見しながら辛さを調整するのが吉であろう。

・花椒を全部入れ

そこでラー油を入れる → 麻成分が足りない → 花椒を足す → やっぱり辛さもほしい → ラー油を入れる、と調整を繰り返しているうちに気がつくと……

ああああああ、花椒パウダーの瓶が空っぽになってるー! はじめから瓶半分くらいの花椒が入っていたのだが、ヤッチマッタ……知らぬ間に限界にたどりついていたのだ。

これはヤバそう。めっちゃキッツいシビ辛を予想して食べてみると……

・想定外の味に!


‼︎‼︎ これは ‼︎‼︎



ボタニィィィィカァァァァァァァァァァァァルゥゥゥッ


なんということでしょう。辛くない。いや、辛いは辛いのだが、まず来るはずの辣(ラー)や麻(マー)より先に口のなかがボタニカルな……ハーブ薫る草原のような爽やかさを感じたのだった。

ハーブ! そうだ、花椒だってハーブと言えばハーブ‼︎ 花椒にはトゲトゲした痺れという印象があるが、それは「並」のレベルのもの。真に高品質の花椒はフルーティでスッキリした香りが特徴なのだ。

大量の花椒それに近い。限界トッピングしたことで、花椒の本質に手が届いたような気がしたのだった。

これはこれでアリ。だが、このままでは麻婆豆腐というより意識高いボタニカルフードだ。花椒のボタニカル風味が強くて、辣(ラー)の存在が薄れてしまったのである。麻婆豆腐ならばやはりある程度辛さもあった方が良い。

やよい軒の麻婆豆腐で麻(マー)も辣(ラー)も同時に楽しみたいなら、辛いのが得意な人も香辛料の全入れは待った方がいいかもしれない。まずラー油を1〜2回し、花椒は提供された量の半分くらいから様子を見るのをオススメしたい。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼ やよい軒「四川麻婆豆腐とから揚げの定食」

▼このグツグツがたまらんです

▼やよい軒は白米おかわり自由! 麻婆丼がはかどる〜‼︎

▼唐揚げとキャベツが良いチェイサーになって

▼激辛仕様にしてもドンドン食べられるのが恐ろしい……