ここ数年、コストコに足繁く通っている私(P.K.サンジュン)だが、あまり得意ではないジャンルがある。ズバリ、アルコール類だ。自身が晩酌しないこともあり、基本的に酒コーナーはスルーしていたのだが「1000円以下の赤ワイン飲み比べ」をして考えが変わった。

どうやらコストコはアルコール類もかなり有能……っぽい。特にコストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」は超有能……っぽい。そんな時だった、コストコで『クラフトビール24本セット』を発見したのは──。これはもしかしたらもしかするぞ……!

・カークランド、マジ有能説

ワインの飲み比べ以来、私は「カークランドシグネチャー」に絶対の信頼を寄せている。コストコに限らず、PB(プライベートブランド)はコスパに優れた商品が多い。なにせ自社ブランドの冠を背負っているのだ、一定以上のクオリティがあると考えるのが自然だろう。

特に「カークランドシグネチャー」はスゴイ。ワインの飲み比べでは10本中3本がカークランドシグネチャーだったが、そのうち2本はワンツーフィニッシュ。残り1本も5位に食い込んでいたから、いよいよ「カークランド本当に有能説」が現実味を帯びてきた。

そんな中、コストコで発見したのが『クラフトビール24本セット』である。正式な商品名は「ハンドクラフティッドビール」で、4つの味のクラフトビールがそれぞれ6本入り。内容量は354mlで、1ケース4958円だ。1本あたりの価格は約207円ということになる。

・クラフトビールが1本約207円

普段は晩酌しない私でも「クラフトビールは高い」ということくらい知っている。1本400~500円はあたり前で、モノによっては1000円くらいするケースも珍しくない。それが1本あたり207円とか……! この時点でコスパはとんでもなく高い。

とはいえ、大切なのはあくまで味。微妙なビールを24本も同時購入してしまったら泣くに泣けないハズ。『クラフトビール24本セット』の味を確かめるのは、もはや我々ロケットニュース24の使命ではないか? というワケで、リスクは承知で「ハンドクラフティッドビール」を購入した。

クラフトビールを試飲するのは、当サイトが誇る酒好きの3名だ。最近、酒にだけはメチャメチャいいコメントをすると発覚した篠宮を筆頭に、みなアルコールには目がない。飲む機会が何かと多いビールだけに、芯を食った評価が期待できそうだ。

・セッション IPA

「香りがイイ。後から来る苦みもイイ」「まさにIPA」「クラフトビールの王道」……などなど、総じて評価は高かった。やや軽い飲み口が特徴なので、ハンバーガーなどと合わせて飲みたい1本だ。

・アメリカンペールエール

「フルーティーな飲み口でキャラメルのようなコクがある」「ダイレクトな苦みが好き」「これもクラフトビールの王道。クセはあるけどそれがイイ」と、こちらも概ね満足度は高かった。あえて冷やさず、常温で飲んでも美味しい

・インディア ペールエール

「グレープフルーツのような苦みと酸味」「後味の苦みがかなり強くてイイ」「典型的なクラフトビール」と、こちらも高評価連発。力強い味わいなので、料理と合わせず単品で飲んでも満足度の高い1本である。

・ピルスナー チェコスタイルラガー

「4本の中では1番おとなしい」「クセもあるにはあるが全体的にスッキリしている」「日本のビールに1番近い」という評価だったピルスナー。コメントにある通り日本のビールに1番近い味わいなので、普段使いできそうな銘柄だ。


全てのビールに共通していたのが「これで207円ならかなり安い」ということ。それぞれが2度や3度ではなく何度も何度も「これは安いわ~」「奇跡的」と口にしていた。さすが安定のカークランドシグネチャー。『クラフトビール24本セット』は自信を持ってオススメだ。だって、クラフトビール1本207円で買えませんから。

・唯一の弱点

とはいえ、1つだけ弱点も記述しておこう。「ハンドクラフティッドビール」は全てビンなので、持ち運びするにはかなりの重量がある。加えて飲んだ後のビンも缶と比べると処理がやや面倒なので、そういう意味で手軽とは言い難い。不思議とビンの方が美味しい気もするが、念のためお伝えしておく。

というわけで、コスパ的には「最強」と呼ぶにふさわしい内容だったクラフトビール24本セット。ご自宅ではもちろんのこと、キャンプ前に1ケース買っておくとかなり重宝するハズだ。このコスパはコストコの中でも上位に来るのではなかろうか? カークランドシグネチャー、抜群の安定感である。


オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆☆(味も価格も高評価)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆☆(ビールが好きなら!)
オススメシチュエーション: 1箱だけでもかなり重いので、女性1人で買わないように。

参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.