刑務所でこんな可愛いもん作ってんのかよ……という気持ちのままに衝動買いしてしまった。何をかというと、「赤レンガくんの塗り絵」。作っているのは、千葉刑務所。つまり受刑者である。

なんというギャップ萌えだろうか。もはや反則と言っていいかもしれない。「赤レンガくん」というキャラクターも、塗り絵という玩具も、刑務所のイメージと全く結びつかないのだから。

・赤レンガくんって何?

そもそも、「赤レンガくん」って何だろう? 気になってググると、法務省のホームページがヒットした。それによると、赤レンガくんは千葉刑務所のマスコットキャラクターらしい。


ビジュアルを見る限り、たしかに刑務所っぽい。同時に「赤レンガくんって刑務所の壁を擬人化したものなのだろうか?」という疑問も生まれてくる。

もしそうだとしたら、結構なブラックジョーク。受刑者が製作している様子を想像すると、なんともシュールである。

ちなみに、法務省のマスコットキャラクター人気投票では、74あるキャラクターのうち「赤レンガくん」は19位。一定の人気があるのは確かなようだ。



ただ、全国的にはあまりにも無名のキャラクター。現代っ子の心を掴めるかどうかは謎である。ましてや、今の世の中は可愛いもので溢れているし、もっとメジャーなキャラクターなんていくらでもいる。そこで!

「赤レンガくん」を娘(1才6ヶ月)に渡して反応を確かめてみた。なお、娘が1番好きなキャラクターはアンパンマン。どメジャーなキャラクターが好みの娘の心に、無名の「赤レンガくん」は刺さるのか? 恐る恐る開封すると……



ちょっと、先に塗り絵の写真撮らせて〜!



写真撮ってから遊んで〜



先に写真よ〜〜!



ちょっっ!



持って脱走かよ!!


──というわけで、「赤レンガくん」はビジュアルだけで娘の心をバッチリ掴むことに成功。塗り絵をするときも、まったく飽きさせなかった。

さすが赤レンガくんである。囲い込むパワーがハンパじゃない



・普通の塗り絵

ちなみに、赤レンガくんの塗り絵自体はいたって普通である。全12種類ある塗り絵ページでは、赤レンガくんがサッカーやバスケットボールなどのスポーツに興じている様子が描かれている。


私は新宿矯正展(現在は終了)で発見し、購入価格は150円だった。どこの矯正展でも同じ価格かどうか分からないし、そもそも赤レンガくんがどこの矯正展で出品されるか分からないが、矯正展の情報は法務省のホームページで確認できる。気になる人はご参考に!

参考リンク:法務省「キャラ☆グランプリ」「各地の矯正展情報
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼そういえば、娘は人生初の塗り絵だった

▼出来上がった作品は、芸術が爆発していた。枠に収めようなんて気はサラサラない。さすが娘だ。

▼矯正展の会場では他にも子供向けのものが。

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]