夏といえば怪談。たまには恐怖に震えて暑さを忘れたいものだが、先日、Amazonで気になる商品をチェックしていたところ「この商品は本当に存在するのか」「全く別物が届きました」という奇妙なレビューを発見した。評価はもちろん最低の星1つ。

その商品というのは、ホームシアター向けに設計された小型のプロジェクター。商品説明を簡単にまとめると、自宅で42〜200インチまで大画面の映画を楽しむことができる高級プロジェクターで、普通に使えば10年使い続けることができるという。実際に買ってみた。

・忘れた頃に

注文の約2週間後、身に覚えのない荷物が中国からやってきた。小型プロジェクターを頼んだことは覚えていたのだが、コメント欄に「全く別物が届きました」と書いてあったことをすっかり忘れていたので、袋から意味不明な商品が登場して困惑してしまった。

箱には「Laser Light(レーザーライト)」と書いてある。いやいやこんなもん絶対に買っていない。念のため、Amazonの購入履歴を確認したところ……小型プロジェクターが配達済みになっている。待て待て待て、嘘だろおい。

慌てて商品の詳細をチェックすると「全く別物が届きました」というコメントを発見。なるほどそういうことか……と納得した。ここまで別物だと逆に気持ちがいい。


・商品名と実物のギャップ

Amazonでの商品名は「男女兼用 子供向けギフト ホームシアター 映写機 Bluetooth機能 WiFi機能 LED 映写機 5G 小型 4K対応 リアル フルHD 台形補正 密閉式光学エンジン技術 ズーム機能(1972円)」。本当はもっと長い名前だが、まとめると大体こんな感じ。

しかし届いたのはレーザーライト。完全なる別物だ。一応、Amazonの商品ページにはプロジェクターの寸法等が載っていたが、どの情報も1ミリも当てはまらなかった。ちなみにレーザーライトは地面に挿して使用するらしい。リビングや寝室で使うなら工夫が必要である。

たしかにホームシアター用のプロジェクターを購入したのに、地面に挿すタイプのレーザーライトが届いたら「この商品は本当に存在するのか」「全く別物が届きました」とコメントするだろう。評価が星1つなのも当然だ。なぜ「レーザーライト」と名乗らないのか? 

レーザーライトはクリスマスシーズンに活躍しそうな緑と赤の模様。ただ残念ながら今は真夏。マジでなめんなよ。だんだん腹が立ってくる。

とりあえずどんなに頑張ってもホームシアターは楽しめそうにない。これからダッシュで返品手続きしようと思います。皆さんも騙されないように……というわけで、現場からは以上です。


参考リンク:Amazon「男女兼用 子供向けギフト ホームシアター 映写機 Bluetooth機能 WiFi機能 LED 映写機 5G 小型 4K対応 リアル フルHD 台形補正 密閉式光学エンジン技術 ズーム機能」(たぶん別の商品が届きます)
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.