たくさんの島からなるインドネシアは、マジで色んな文化や伝統がある。面白いのから怖いのまで、いろんなもがある。調べたらめっちゃ出てくる出てくる。
そんなインドネシアの文化のひとつ、「Jaran Kepang(ジャラン・ケパン)」というけっこうカオスな伝統的な舞踊がある。どんだけカオスなのか……。いざ、見てみようじゃないか。
ただ最後に悲しい事が……。
僕が住んでいる街「マラン」の、とある村で開催された「Jaran Kepang(ジャラン・ケパン)」。インドネシアの、正確にはジャワの伝統的な舞踊のひとつだ。
特徴は、音楽に合わせてダンサーが竹で作られた馬を持って踊るというもの。これは馬に乗った勇敢な兵士を描いているのだとか。
以下のように、ダンサーは馬を持って元気に足を早く動かし音楽に合わせて踊る。
ちなみに音楽は伝統的な楽器を使って奏でられる。また、音楽に合わせてジャワ語の歌が歌われる。ジャワ語よくわからんけど。
馬の色も様々で、見ててちょっと楽しい。足に注意すると足首に鈴を付けてる人もいる。だから足を動かすたびにチャリンチャリンて聞こえる。
・流れが変わったな
音楽に合わせてダンサーが楽しく踊ってるなぁ……ってあれ?
人が倒れてる? 音楽の雰囲気も変わったぞ??
と思ったら突然立ち上がって激しく踊りだした!!!
……ってうわあぁっ、牛の頭みたいなの持ったやつが観客に攻撃しだした!!!
そう、これが「ジャラン・ケパン」見どころの一つ、「取り憑かれ」だ。音楽と踊りでダンサーは取り憑かれ、倒れたり急に激しく踊りだしたり、しまいには観客を攻撃する者まで出てくる。
取り憑かれてない者は円を作り、取り憑かれた者のためにスペースを確保ならびに、取り乱して観客を攻撃しだした者を止めに入る。
また、「ドゥクン」というシャーマンがムチを持って取り憑かれた者をコントロールする。こうなってしまうと本当にカオス。めっちゃカオス。
攻撃しに来てるからと言って観客は逃げ出して帰ったりせず、逆に叫びだしたり口笛吹いたりして挑発してる。それで襲われて逃げ出すの繰り返し。見てる人も見てる人でカオス。
特に怖いのが木でできた牛の頭をもってるやつ。定期的に僕たちに向かって走り出し、その牛の頭をぶん回して物にぶつけたりしている。
確かに危険だけど、別に人に向かって当てたりはしないので大丈夫。それでも怪我するかも知れないから、一応は用心しておかないと。
しかし、逃げることに夢中で良い写真が取れぬ(泣)。ちょい落ち着け。
なんかテントに登ってるやつまでいるぞ。
しかも逆さになってるし。コウモリの霊に取り憑かれたんか?
いやーカオスだなぁ。見ているだけで楽しいなぁ〜……って!
えっ?
うわあ!
こっちくんなあああああああああああああああ!
ぎゃあああああああああああああああああ!
……
……
……
……
……
……
……
……
……
ふざけんなあああああああああワイの大好きなセーターがああああああああああああ!
いやね、なんか泥まみれのやつが急にこっちの方に来てね、なんかぶん回した来やがったの。そしたらベチャってああああああああ!
・まとめ
楽しいよ、見てて楽しかったよ、ただドロ攻撃でsan値(正気度)ゼロになった。
正直いうとね、これはまだ生ぬるい。
今回取り憑かれた者は踊り狂ったり、観客を攻撃しに来るだけだけど、他ではもっとカオスで、例えば皿の破片や、燃え盛る炭火の上で踊ったり、ガラスの瓶を食ったりすることも。
ただね、この「取り憑かれ」が本当に見どころ。人が理性をなくして踊り狂うざまは怖いし興味深い。ただ少し危険でもあるので見るときは汚れてもいい服を着て挑むべき。
それでは、Sampai Jumpa Lagi!
参考リンク:Wikipedia英語版「Kuda Lumping」
執筆:アキル
写真:RocketNews24