いよいよ夏本番が迫りつつある日本列島。これからの時期、どうしたって出番が多くなるのが「アイスクリーム」である。外で食べてもキンキンの部屋で食べても、夏のアイスクリームは格別! ホント、生き返っちゃうよね~。

それはさておき、第37回を迎えた『グルメライター格付けチェック シーズン2』は「チョコレートアイスクリーム編」をお届けしたい。結果的に答えが真っ二つに割れた「チョコレートアイスクリーム編」を制したのはいったい──。

・バニラアイス編は大惨敗

インターネット上にあふれかえるグルメ記事は信用に値するのか? そんな疑問に体当たりでお応えするガチ企画、それが『グルメライター格付けチェック』である。勝って当然、負けると鬼凹みする “ハイリスクローリターン” な企画と言えよう。

さて、すでに「アイスクリーム編」は第14回目のお題として登場しているが、なんと正解者は8名中1名しかいない難問中の難問であった。チョコレートとバニラではもちろん違うものの、それでもかなりの難題と考えていいだろう。

・高い方を当てる

で、ここで『グルメライター格付けチェック』のルール説明をしておこう。参加者は目隠しをしたまま “超高級食材” と “普通の食材” を味見し「どちらが高いか?」を当てる。ウマいマズい、好き嫌いは関係なく「高い方」を当てれば正解だ。

今回用意した高級食材は、フランス発祥のショコラトリー「ジャン=ポール・エヴァン」で購入した「グラス オ ショコラ JPH」で、価格は1つ540円。世界有数のショコラティエが開発した、超高級チョコレートアイスクリームである。

もう一方はロッテ「レディーボーデン」のチョコレート味で、こちらは税込み356円。重量を考慮すると価格差は約8倍という計算になるが、果たしてグルメライターたちは最高級チョコレートアイスを見極めることが出来たのだろうか?

安い方が「レディーボーデン」という事実に震えを禁じ得ないが、これが “レディーボーデンマジック” なのか、今回は解答が真っ二つに割れた。悩み抜いた参加者たちが導き出した答えはというと……!


サンジュン: A「はいはいはい、これはわかったかな? というのもですね、レディーボーデンはロングセラーなわけですよ。俺は小さい頃から焼肉屋とかで食べてるんですね。そして当時のトレンドは濃厚さなわけですよ。

その点、Aはイヤらしいほどカカオを際立たせていたよね。悪い意味じゃなくて、超ロングセラーのレディーボーデンがカカオを感じさせますかって話ですよ。これは結構自信ある。レディーボーデンの特徴からして、逆にAが高いヤツだ」


GO羽鳥:A「Aは超絶ビターだったのね。チョコレーティーきたな、って感じがしたのよ。一方、Bは口当たりがマイルドだしお子様がイケそうな感があった。バニラのレディボーデンなら自信あるんだよなー。

Aはね、ビターなんだけど超甘いんだよ。その甘さがアイスの甘さじゃなくてチョコレートの甘さなの。チョコレーティーだったのがA、ソフトクリーミィーだったのがBなのよ。これは迷うけどAだね」


あひるねこ:A「チョコレートアイスは食べないですね。レディボーデンも20年ぶりくらい? しかもバニラですよ。Aだけじゃわからなかったんですけど、Bを食べたらレディボーデンっぽかったです。

子供頃の記憶だとレディーボーデンって牛乳感が強かった気がするんですよね。その点、Aはチョコレート屋が作ったチョコアイスってっ感じがしました。そんなに自信はありません」


砂子間:B「はい、これはわかりました。Aは食べたことがある味だったんですよ。その点、Bは一見安いと見せかけてからの高級感がありましたよね。繊細さがありました。

Aも美味しいですね、子供はあれくらいパンチがあった方が喜ぶと思いますね。Aを食べたら子供の頃のレディーボーデンの記憶が甦りました。でも結構難しい問題なので、たぶん3~4人は外しちゃうのかな?


和才:B「アイスはチョコレートよりバニラ派です……うわ、一口だけじゃ1ミリもわからないですね。ヤバい……わからなさすぎる。Aはカカオ感が強いんですけど、どっちとも取れると思うんですよ。

でもこれは引っ掛けなんじゃないかなと。安いからあえてカカオカカオさせてるパターンなのかなと。でもこれは自信ないです。溶け具合とか色々と推測してBでいきます」


佐藤:A「順位争い的に絶対に外せねえ。今日はYoshioが欠席してるから尚更だ。で、Aは結構舌に残るな……。うーーーん、Bを食べてもムズ! これは難しい……!! うむ……Bも舌に残るわ。

感覚的にAの方がわかりやすいチョコレートだったんだけど、Aの余韻がすごかった……立ち去らない客みたいな。あとAは美味しいものを食べている感じがした。でもBも残るのは残るんだよな……でも金を払うならAと思わんでもない」


中澤:B「アイスは食べますけどレディーボーデンは食べたことないですね。はい、Aは一口で大丈夫です。はい、ジャンはBですね。理由はわざとらしくないんですよ。すごくナチュラル。

その点、Aはココア感というか、粉感がありました。ココアパウダーをかけてるレベル。Bはなめらかだし、粉感もない。逆にAが高かったら腹が立つくらいの感じでした」


原田:B「そろそろ勝たないとヤバい……今日は当てます。レディーボーデンは子供の頃に食べてたので、何となく覚えてますね。Aは昔食べたレディーボーデンと近かったと思いました。

Bはまろやかさがすごかったですね。それよりもBは食べたことが無い味でしたし、食感的にも高そうな気配がしました。完全にワンランク上のチョコレートアイスです。これは自信あります」


再三お伝えしている通り、今回は答えが「4 : 4」で真っ二つ! 自信があるメンバーもそうでないメンバーもいたが、答えはどちらにも偏らなかった。さあ、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!!


オラオラオラオラオラ!


どっちが超高級チョコアイスなんだーーーー!!!!!


正解は……


A!!!!! Aがジャンのチョコレートアイス!!!!!


おっしゃッ! 確かにレディーボーデンも高級感があったけど、やっぱり昔ながらのアイスって感じがしたよね。その点、ジャン=ポール・エヴァンは “最近流行ってます感” が強かった! 読み通り、会心の勝利である!!


正解で30勝7敗(正解率81%): サンジュン「レディーボーデンがカカオっぽいわけがない」


不正解で23勝7敗(正解率76.6%): 中澤「Aは粉っぽかったんですよ」


正解で22勝11敗(正解率66.6%): GO羽鳥「チョコレーティーとソフトクリーミィーの違いがあったね」


正解で21勝11敗(正解率65.6%): あひるねこ「確かレディーボーデンは牛乳感が強かった記憶が……」


不正解で18勝11敗(正解率62%): 和才「これは引っ掛け問題なのかなと」


不正解で21勝15敗(正解率58.3%): 砂子間「いい問題なので3~4人は間違えそうですね」


正解で17勝14敗(正解率54.8%): 佐藤「Aは帰らない客みたいな余韻があった」


不正解で16勝17敗(正解率48.4%): 原田「Bはワンランク上のアイスでした」


というわけで、明暗がくっきり分かれたチョコレートアイス編。首位争いも、中盤争いも、そして泥沼の下位争いも混沌としてきたが、残り13戦でどんなドラマが待ち受けているのか? 次回もどうぞお楽しみに。

参考リンク:ジャン=ポール・エヴァンロッテ「レディーボーデン」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


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