ペヤングブランドを展開する「まるか食品」がペヤングヌードルを販売してから50周年を迎えた。ということで『ペヤングヌードル50周年限定品』が7月17日から販売されたぞ! ……っていうか、ペヤングヌードルって何だよ?

ペヤングブランドのラーメンを知らなかったわけじゃない。2021年、私(耕平)も個人的に大食いチャレンジしようと思っていた「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン」があったからだが、あれはペヤングでも ”焼きそば” ブランドから派生した商品だった。

今回50周年を迎えたのは、カップ焼きそばよりも先に販売していた純粋なカップラーメンの方。しかも、50周年記念商品ということで、昔ながらの味に変更はなく量が通常の3.5倍らしい。果たして『ペヤングヌードル』はどんな味なのか? その挑戦の一部始終を、とくとご覧あれ!

・地域限定販売だった

『ペヤングヌードル』という商品名を初めて聞いた人も多いのではないだろうか? というのも、『ペヤングヌードル』は地域限定の商品なのだ。ただ、『ペヤングヌードル50周年限定品』は関東でも売られていて、近所のスーパーに置いてあった。


値段は税込で462円(メーカー希望小売価格は税抜500円)。さっそく、家に持ち帰ってみる。「必要なお湯の目安量:1600ml」の表記が、モンスターっぷりを匂わせる。


通常の3.5倍の量ということもあり、なかなかのカロリーだ。


50年前のカップラーメンなので、調理方法はいたってシンプル。


そして、箱のフタ側には切り取り線があり、折り曲げることができる。


どうやら取っ手代わりになることで、持ち運びが楽になるらしい……っていうか、これ意味あるのか?


・調理開始

とりあえず、箱から商品を取り出す。フタを開けると、相当量の麺と2種類のかやくが入っていた。


かやくを入れて……


熱湯を注ぐ。


そして3分待てば完成だ


・始まった ”苦行”

出来上がったところで落ち着いて考えたらわかるが、この商品の特徴は「1973年の発売以降、変わらない味付け」「通常の約3.5倍のビックサイズバージョン」というものだ。


ご存知の通り、昨今のカップラーメンの進化は凄まじい。以前食べ比べした、セブンイレブンの「すみれシリーズ」のような生麺タイプはもちろん、具やスープもパウチ方式は当たり前。より本物のラーメンの味が再現されるよう、日々研究が続けられている。

そんな中、50年前は画期的だったであろう、この製法も今の時代だと駄菓子屋で売られている「ブタメン」に近いものだ。それが普通サイズならまだしも、約3.5倍の量……重さに換算すると約2kgになる。

「やっちまったな……」


自ら挑んだ道ではあるが、これからの展開は容易に想像できた。いや、余計な詮索を止めよう。今は50年の歴史を目一杯体感するまでだ。ということで、一気に大量の麺を口に放り込む。

うん、思ったとおりだ。


本当に昔ながらの「THEカップラーメン」という感じ。そしてよく見ると、麺と具の比率がエグい。全体が100だとしたら、「麺:50、スープ:47、具:3」くらいの比率だったりする。例えば、かやくの中の肉はこんなにも小さい。


これは苦行を覚悟しなければならないかも……と、不安を抱えながら、その後も一気に食べ進める。


結構食べたつもりが、ようやく半分減ったかどうかの量がまだ残っている。


ちなみにこの日は熱帯夜。万全の状態で挑むため、クーラーの真下で食べ進めていたものの……


凄まじく、汗が吹き出してくる。


そしてようやく、底が見えてきた。


麺を全て食べ終え、残りはスープのみ。


一気に飲み込み……


完食!


── いや〜、正直かなりしんどかった。この商品を1人で平らげることは、実際体感した身としてはオススメできない。やはり50周年記念ということで、昔の味を知っている人たちで集まってシェアしながら、懐かしさに浸るのが1番の楽しみ方だろう。

現在、東北地方以外はもちろん、一部ネットでも販売されているみたいなので、興味がある人は購入を検討してみてはいかがだろうか?

参考リンク:まるか食品 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.